WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.372の今回取り上げる単語は「next up(ネクスト・アップ)」。
「次に来るやつ」といった意味で使われるスラングだ。今回のラッパーたちのリリックから“next up”の使い方をチェックしていこう!
まず紹介するのは、Rakai,PlaqueBoyMax&BunnaB「Turn Up」!
Rakai,PlaqueBoyMax&BunnaB「Turn Up(2025)」
Bitch, I’m Baby Glitch and they sayin’ that I’m next up
Posted with the Clover Boys, it’s diamonds on our necklaceビッチ、オレはベイビー・グリッチ、言われてるよ、次は来るのはオレだって
クローバーボーイズと一緒に投稿、ネックレスにはダイヤモンド
Youtubeチャンネル「Clover BoyZ」のメンバーとしても活動する Rakai (Baby Glitchは彼のニックネーム)、ストリーマー、ラッパーのPlaqueboymax、そして今年Metro Boominの『Metro Boomin Presents: A Futuristic Summa (Hosted By DJ Spinz)』にも参加したアトランタの若手注目株、BunnaBがコラボしたクラブバンガー。SNS上ではこの曲合わせて踊る「Rakai Dance」なるものも流行っており、まさに2026年の“next up”になりそうな予感満載。今後の彼らの活躍に期待大だぜ。
続いて紹介するのはケンタッキー州ルイビル出身のシンガー兼ラッパー、Bryson Tiller の「Don’t」!
Bryson Tiller「Don’t(2014)」
Baby, it’s whatever
Somebody gotta step up
Girl, I’m that somebody, so I’m next upベイベー、何でもいいけどさ
誰かが前に出なきゃいけないだろ
なぁ、オレがその誰かさ、次に来るやつさ
ブライソンの甘すぎるリリック。彼氏持ちの女の子に対して、オレの方がイケてるぜってアピールしてるて感じだね。イケメンのブライソンならではのセクシーなリリックだぜ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.372のラストはG-Eazy の「I Mean It」!
G-Eazy「I Mean It(2014)」
And meanwhile, your end’s near, I’ve got a lane and I’m in gear
You people wonder who’s next up, that conversation really ends hereお前の終わりが近い一方、俺は道を切り開いて、ギアを入れる
次に来るのは誰だ?って疑問、その会話はここで終わりだぜ
2014年はG-Eazyがメジャーデビューアルバム『These Things Happen』をリリースした年。それまでインディーズで地道にミックステープをリリースしたり、コンスタントにライブを続けてきた彼がいよいよメジャーシーンで活躍するというタイミングだったんだ。“You people wonder who’s next up, that conversation really ends here(次に来るのは誰だ?って疑問、その会話はここで終わりだぜ)”はシーンの“next up”として存在感を増していたG-Eazyがヘイターやリスナーたちに向けて送った超イケてるパンチラインってわけだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
こんなスラングも知ってる?
番外編
レイ・チャールズ・サンプリング特集

diss
ディスる、悪口を言う

thug
悪党、ストリートのさまざまな困難を乗り越えてきたもの



