jammin’|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.128

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

jammin'

リラックスして楽しむ、ビートに乗る
紹介アーティスト
Sugarhill Gang, Pharrell Williams, Travis Scott
jammin’|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.128
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.128の今回取り上げる単語は「jammin’(ジャミン)」。

「リラックスして楽しむ、ビートに乗る」といった意味だ。早速USラップのリリックから「jammin’」の使われ方をチェックしてみよう!

まず紹介するのは、ヒップホップ・カルチャー草創期のレジェンド・グループ、Sugarhill Gang(シュガーヒル・ギャング)の「Apache (Jump on It)」のリリックをチェキ!

Sugarhill Gang「Apache (Jump on It)(1981)」

They were jammin’ off a record that said it best: “Now what you hear is not a test!”
「あいつらはこの最高のレコードに乗ってジャミンしてる。  “今聴いてるのはテストじゃねぇぜ!”」

シュガーヒル・ギャングからワンダー・マイクのリリック。 “Now what you hear is not a test! 今聴いてるのはテストじゃねぇぜ!)”はシュガーヒルのクラシック、「Rapper’s Delight」の歌い出しのマイク自身のリリックの引用だ。シュガーヒルがデビューした70年代後半は、ラップはまだ一部のクラブのパーティーでのムーブメントであり、一般にはあまり認知されていなかった。ラップを全く知らない人がいきなりラップを聞いたら、歌う前のマイクテストでもしてるのかな?て思っちゃうかもしれない。そこでシュガーヒルは「ラッパーズ・ディライト」の冒頭で、「これはテストじゃねぇぜ」という言葉を入れることで、リスナーにこれはラップという新しい歌い方なんだという事を伝えたんだ。まさに全てのラップ・ソングのルーツとなる偉大なパンチラインだね。

続いて紹介するのは、Pharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)の「Brand New」!

Pharrell Williams 「Brand New(2014)」

You got me feelin’ brand new (brand new) Like the tag’s still on me Got the tags still on me Jumpin’ ‘round in your bag So good morning, ooh girl You are the feeling I’m jammin’ to (brand new)
「君は僕をブラン・ニューな気分にしてくれる。  まるでこのオレにタグがまだついてるみたいに。  そう、タグをまだつけてるみたいに。  君のバッグで飛び跳ねる。  グッド・モーニング。可愛い子ちゃん。  君こそが僕がジャミンしてるフィーリングだよ。」

ファレルの意中の女の子は、彼をブラン・ニューな気分にしてくれる。 それはまるでタグ付きの新品の服みたいな感じだ。 そしてそんなファレルがジャミンしてるのは、もはや曲じゃなくて、女の子そのものてわけ。ファッション・アイコンとしても知られるファレルならではのお洒落なリリックだね。

ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.128のラストは、Travis Scott(トラビス・スコット)の「through the late night」!

Travis Scott「through the late night(2016)」

Yeah-ah, she jammin’ Travis and Kid Cudi The new Krayzie Bone and Slim Bun B
「Yeah、あの子はトラビスとキッド・カディにジャミンしてる。  新しいクレイジー・ボーンとスリム・バン・Bて感じだな。」

女の子をノリノリにさせるトラビスとキッド・カディの曲。 クレイジー・ボーンはオハイオ州のクリーブランド出身のラッパーであり、伝説のラップ・グループ、Bone Thugs-Harmony(ボーン・サグズ・ハーモニー)のメンバー。バン・Bはテキサス州ヒューストンの出身で、UGK(UnderGround Kingz)というデュオで2000年代にヒットを飛ばしたラッパーだ。 キッド・カディはクレイジー・ボーンと同じクリーブランドの出身であり、トラビスはバン・Bと同じヒューストンの出身。つまりそれぞれ地元のスターに自分たちを重ねて、今は自分たちを一番イケてるスターだぜという事を歌っているわけだね。

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