番外編 インドネシアン・ヒップホップ|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.71

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

番外編

インドネシアン・ヒップホップ
紹介アーティスト
Rafkyboy, Ramengvrl, Matter Mos & Dipha Barus
番外編 インドネシアン・ヒップホップ|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.71
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.71は「インドネシアン・ヒップホップ」特集。

インドネシア出身のラッパーと言えば、まず思い浮かぶのは「Dat $tick(2016)」の大ヒットで一躍世界的スターになったRich Brian(リッチ・ブライアン)だよね。古今東西イケてるラッパーがいる所には、イケてるヒップホップ・シーンあり。という事で、今回は今注目のインドネシアン・ラップスターたちを紹介していくぜ!

まず紹介するのはインドネシアン・ヒップホップ・シーン最注目株、Rafkyboy(ラフキーボーイ)。インドネシアを代表するラッパー、A.Nayaka(A.ナヤカ)が主催するレーベル、「Preachja」に所属するラフキー。まずは、昨年ドロップされたドープな1曲「Don Jon」をチェキ!

①Rafkyboy 「Don Jon(2018)ft. 51dji」

I’m just trynna get the paper stack up for my family. I’m a scary motherfucker u can call me Emily. Fucked a twigga in a drop top minivan and it tinted. Star gazin in the city with a joint in my lefty.  Done scarlett like don jon did it.
「オレのファミリーのためにただ札束を積み上げるのさ。オレは怖い男だぜ。エミリーて呼んでくれよ。ツイッター野郎をオープンカーのミニバンで葬り去る。ミニバンの色が変わっちまった。星が見つめるあの街。オレの左手にはジョイント。スカーレットを手に入れる。まるでドン・ジョンがやったみたいにな。」

「Don Jon」は2013年公開のロマンティック・コメディ・ドラマ。
主人公のJon(ジョン)をJoseph Gordon-Levitt(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)が、ヒロインのBarbara(バーバラ)をScarlett Johansson(スカーレット・ヨハンソン)が演じた。そんなラブ・コメ映画をサンプリグしてるラフキーだが、

リリックの内容は超ハード。ラップでメイクマニーするラフキーはツイッターでごちゃごちゃ言う連中をミニバンの中で葬り去る。その結果ミニバンは血で染まり、色が変わってしまう。そして手に入れるのは今最もセクシーなハリウッド女優、スカーレット・ヨハンソンのような女性てわけだ。いかつすぎるぜ。

続いて紹介するのはフィメール・ラッパー、Ramengvrl(ラーメンガール)。その衝撃的なネーミングの通り、天下一品もびっくりな”超こってりラップ”をかましてくるラッパーだ。そのパワフルなスタイルとフローは病みつきになること間違いなし。今回はそんなラーメンガールの「I Am Me」をチェキ!

②Ramengvrl「I Am Me(2018)」

Ever since I was 6, people tryna have control of me. Now I’m 5 feet with a net worth, they suck a D. Oops I said that a lot, maybe too frequently. But it’s the truth maaaaaaannnnn… I have the right to be.
「6歳の頃から、みんな私をコントロールしようとしてきた。今の私は5フィートの資産家。連中はディックを咥えてるわ。おっと、言い過ぎちゃった。多分超頻繁に言っちゃう感じ。でもそれが真実だし。そうなるべき権利があるって話。」

濃いわ~。すごく濃い。途中ちょっとこってり過ぎるかなぁと思いつつ、ついついスープまで飲み切っちゃう感じ。そしてまた2回目も食べに行っちゃうあの感じ。さすがラーメンガール、絶妙にクセになるラップスタイルだぜ。

ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.71「インドネシアン・ヒップホップ」特集、ラストを飾るのはMatter Mos(マター・モス)。ジャカルタをベースとする実力派ラッパーだ。紹介するのはマター・モスとインドネシアを代表するプロデューサー、Dipha Barus(ディファ・バルース)がコラボした「Woosah」!

③Matter Mos & Dipha Barus 「Woosah ft. Candra Darusman(2019)」

Time heals almost everything, that’s a fact tho. Inhale exhale till your mind travels. Bout to fly and i don’t need me a passport. I ain’t gonna run away from my past but imma just focus on my path.
「ほぼ全てのことは時間が解決してくれるて言うよね。それも真実だけど。吸って、吐いて。君の心が旅立つまで。飛んでいくんだ。パスポートはいらないよ。僕は自分の過去から逃げたりしない。自分の道にフォーカスするんだ。」

アップテンポなビートが最高に気持ち良い1曲。MVのアニメーションも超イケてるよね。元々メタル・バンドのヴォーカリストとして音楽活動をスタートした後、ラッパーに転向したという経歴を持つマター・モス。ラッパー転向後約2年でフューチャリングとして参加したディファ・バルースのプロデュース曲「Decide」がインドネシア最大の音楽賞「インドネシア・ミュージック・アワーズ 2018」の「RAP/HIPHOP部門」 で受賞し、一躍インドネシアン・ヒップホップ・シーン最注目のアーティストの1人となったんだ。

個性豊かかつハイスキルなラッパー達が活躍するインドネシアン・ヒップホップ・シーン。今後の動向も見逃せないぜ!

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