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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.262の今回取り上げる英語は「miss(ミス)」。
「〜を逃す、〜がいなくて寂しく思う」と言った意味で使われる単語だ。
今回もUSラッパーたちのリリックから“ miss “の使い方を学んでみよう!
まず紹介するのは The Notorious B.I.G.(ノトーリアス・B.I.G.)の「Juicy」!
The Notorious B.I.G.「Juicy(1994)」
The Moët and Alizé keep me pissy, girls used to diss me
Now they write letters ‘cause they miss meモエとアリーゼで酔っ払う、女の子たちは昔はオレをディスってた
でも今じゃオレに手紙を書いてる、オレを恋しがってるみたいだぜ
90年代のヒップホップ黄金時代を代表するクラシック「Juicy」で、ビギーが歌うのは昔彼のことを馬鹿にしてきた女の子たちのこと。その子たちは、今じゃ人気ラッパーのビギーのを恋しく思って、手紙を送ってきてるってわけだね。
続いてはKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の「Sing About Me, I’m Dying of Thirst」!
Kendrick Lamar「Sing About Me, I’m Dying of Thirst(2012)」
This is the life of another girl damaged by the system
These foster homes, I run away and never do miss ‘emこれはこの世界の仕組みによって傷つけられた女の子の人生
あの児童養護施設、私は逃げ出した、もう絶対に懐かしがったりしない
ケンドリックが地元コンプトンで生きる人々のことを歌った一曲。
リリックはケンドリックが児童養護施設出身の女の子になりきって歌っている一節だ。
彼女は施設から逃げ出し、もう懐かしがることはない。過酷な現実の中で傷つきながらも日々を懸命に生きる人々の人生を歌った名曲だ。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.262のラストを飾るのはEminem(エミネム)の 「Lose Yourself(2002)」 !
Eminem「Lose Yourself(2002)」
You better lose yourself in the music
The moment, you own it, you better never let it go (Go)
You only get one shot, do not miss your chance to blow音楽にお前の全てを捧げろ
この瞬間、お前は手にしてるんだ、絶対に手放しちゃいけない
お前が持ってるのはこの一発さ、絶対に逃すなよ
いつ聴いてもアツい気持ちをくれる一曲「Lose Yourself」。
エミネムの自伝的映画「8 Mile」の主題歌としても有名だね。
自分の夢に向かって突き進む人には、必ずチャンスが訪れるけど、そのチャンスを逃しちゃいけない。自分の全てをかけて、そのチャンスを掴み取るんだ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。