祝!!Wu-Tang Clan 来日記念:Masta Killa 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.394

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

Masta Killa

マスタ・キラー
紹介アーティスト
Masta Killa, ,
祝!!Wu-Tang Clan 来日記念:Masta Killa 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.394
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.394の今回はWu-Tang Clan(ウータン・クラン)の実に29年ぶりにして最後の来日ツアーとなる「Wu-Tang Forever: The Final Chamber」開催記念特集の第9回、Masta Killa(マスタ・キラ)編。最強スキルフル集団ウータン・クランの中でも、特にいぶし銀なライムを放つ“マスター(師匠)”のリリックをチェックしていこう!

まずはウータンの1stアルバム『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』収録の「Da Mystery of Chessboxin’」!                         

「Da Mystery of Chessboxin’(1993)」

The flow changes like a chameleon
このフロウ変化ならまるでカメレオン
Plays like a friend and stabs you like a dagger
友だちのように振る舞い、君をブッ刺す、まるで短剣
This technique attacks the immune system
このテクニックが攻撃する免疫システム
Disguised like a lie, paralyzin’ the victim
嘘みたく偽装、麻痺させるヴィクティム

「Da Mystery of Chessboxin’」からマスタ・キラのヴァース。元々彼はラッパーになることは考えていなかったようなのだけど、GZA(ジザ)とよくつるんでいて、流れでウータンのメンバーになったそうなんだ。それまでラッパーとしてパフォーマンスした経験もなく、『Forbes』でのインタビューで彼が答えている内容によると、この「Da Mystery of Chessboxin’」のリリックが彼が初めて書いたライムだったんだって。ラッパーとしてのキャリアのスタートがウータンで、しかも初めて書いたライムを載せた曲がいきなり大ヒットだなんて、ヤバ過ぎるよね。

続いては1997年リリースの『Wu-Tang Forever』収録のヒットソング「Triumph」をチェック!

「Triumph(1997)」

This is a gathering of the masses
これは群衆の集会
That come to pay respects to the Wu-Tang Clan
ウータン・クランにリスペクトを示すためにな
As we engage in battle, the crowd now screams in rage
オレたちが戦いを始めると、観客が熱狂して叫ぶ
The High Chief Jamel Irief takes the stage
ハイ・チーフ、ジャメル・イリーフがステージに上がる

多くのファン達がリスペクトを示すために集まるウータンの公演。
彼らがライブという名前の“バトル”を開始すると、当然待ちに待った観客達は熱狂して叫ぶよね。そんな中でハイ・チーフ a.k.a.ジャメル・イリーフこと、マスタ・キラは悠々とステージに登場してハイスキルのパフォーマンスをかますってわけだ。

ラストは彼のソロ・デビューアルバム『No Said Date(2004)』収録のアルバムと同名タイトルの一曲「No Said Date」!

「No Said Date(2004)」

I’m known to walk alone, but the fam
オレは一人で進みがちって思われてる、でも家族は別さ
It’s deep, yeah we all love heat
深いし、まぁオレたちはみんな“ヒート”が大好きなのさ
These military arm’ marine, sub machine gun
ミリタリーの装備、海兵隊、サブマシンガンとかな
Legend of Brooklyn, master craftsman
ブルックリンの伝説、熟練のクラフトマン
“Lord, when you dropping?” No said date
「ロードよ、いつドロップするんですか?」だって。日にちは言わねぇよThought premeditated, well calculated
計画的な思考で、綿密に計算されてるのさ

普段は一匹狼のマスタ・キラだが彼のクルーであり、家族的な存在のウータン・クランは別。その絆は深いし、仲間達は皆“heat(ヒート:銃火器のスラング)”が好きなイカつい連中だ。そんな硬派なウータンのメンバーの中でも彼は新作のドロップ日について簡単に“No said date(日にちは言わず)”、しっかりリスナーの期待を高めてる、つまり”well calculated(綿密に計算されてる)”ってことだね。さすがブルックリンが誇るレジェンドであり、ライム職人、マスタ・キラだぜ。

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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