righteous|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.153

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

righteous

正しい
紹介アーティスト
Gang Starr, Joey Bada$$, Eric B. & Rakim
righteous|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.153
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.153の今回取り上げる単語は「righteous(ライチャス)」。

「正しい」という意味の単語だ。早速USラップでの使われ方をチェックしてみよう!

まずチェックするのは、Gang Starr「Moment of Truth」!

Gang Starr「Moment of Truth(1998)」

The king of monotone, with my own throne Righteously violent prone, my words bring winds like cyclones
「キング・オブ・モノトーン、オレ自身の王座。  正しく激しい傾向、オレの言葉がまるでサイクロンのように風を起こす。」

グールーのラップは、モノトーン(単調)な感じに聴こえることもあるけど、実は言ってることはかなりドープ。まさにサイクロンのように聴くものの心をぶっ飛ばすて感じだね。

続いてはJoey Bada$$(ジョーイ・バッダス)の「Righteous Minds」!

Joey Bada$$「Righteous Minds(2012)」

It ain’t easy livin’ life like this When you tryin’ to be righteous but know a nigga might just Leave you lifeless for prices, or high tech devices So keep that TEC-9 or meet your crisis
「こんな感じで生きるのは簡単じゃない。  君が正しく生きようとしても、他のやつが  君をハイテク・デバイスや金のために殺すかもしれない。  だからTEC-9を常に持ち歩くか、危機に直面するかてことさ。」

ゲトーで生きる人々にとって、「正しく生きる」ということはそんな簡単にできることじゃない。正しく生きようとしても事件に巻き込まれてしまうことは日常茶飯事だ。 だから自分を守る常に“ TEC-9(銃)” を持ち歩かなきゃいけないてことだね。

「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.153のラストを飾るのは、Eric B. & Rakim「Paid in Full」!

Eric B. & Rakim 「Paid in Full(1987)」

I need money, I used to be a stick-up kid So I think of all the devious things I did I used to roll up: “This is a hold-up, ain’t nothing funny Stop smiling, be still, don’t nothing move but the money” But now, I learned to earn ‘cause I’m righteous I feel great, so maybe, I might just Search for a 9 to 5, if I strive Then maybe I’ll stay alive
「金が必要さ、オレは強盗まがいのガキだった。  オレがやってきた全ての悪事を思い返してみる。  よく繰り出してたよ。“こいつは強盗だぜ、ファニーな遊びじゃない。  笑うのはやめだ。じっとして、金だけを動かせ”てな。  でも今じゃ稼ぐことを学んだよ。なぜならオレは正しいから。  とても良い気分さ、だからたぶん、  オレは9時5時の仕事を探すかもな。  そして努力したら、その時は多分生きていられるのかな。」

ストリートで生き抜くため様々な悪事をしてきたラキム。でも今彼は “ to earn(稼ぐこと)” を学んだ。なぜなら彼は“righteous(正しい)” だから。正しく稼ぐために9時5時の仕事を探す “かも(might just)”しれない。 80年代のニューヨークでアフリカン・アメリカンである彼はしっかり稼げる仕事に就ける保証はない。それでも努力したら、人生は変わるかもしれない。ストリートの過酷な現実を天才的なライミングで歌ったヒップホップ史に残るリリックだ。 ちなみにこのリリックでラキムが使っている“righteous(正しい)”と“might just(かも)”のライミングをサンプリングしたのが、ジョーイ・バッダス「Righteous Minds」の “ When you tryin’ to be righteous but know a nigga might just(君が正しく生きようとしても、他のやつが君をハイテク・デバイスや金のために殺すかもしれない。)”だ。 まさに世代を超えた名リリックてことだね。

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