WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.282の今回取り上げる英語は「stick(スティック)」。「(物と物が)くっつく、突き刺す、専念する」といった意味で使われてる言葉だ。今回もUSラップのアーティストたちのリリックから「stick」の使い方を学んでみよう!
まず取り上げるのは、Ice Cube(アイス・キューブ)が古巣のN.W.A.とビーフになった時のN.W.A.のメンバーに向けてのディス曲「No Vaseline」!
Ice Cube「No Vaseline(1991)」
Yella Boy’s on your team, so you’re losing
Ayy, yo, Dre, stick to producingイェラ・ボーイ、お前のチーム、そしてお前も負けてんだよ
そして、ドレ、プロデュースに専念してろよ
アイス・キューブからN.W.A.のメンバー、イェラとDr Dre(ドクター・ドレ9に対する痛烈なディス。特にドレーに対してはビジネスや他のことはせずにプロデュースやっとけよというある意味、ドレーのプロデューサーとしての才能を認めた愛のあるディスって感じだね。
続いては、KYLE(カイル)とLil Yachty(リル・ヨッティー)の「iSpy」!
KYLE「iSpy ft. Lil Yachty(2016)」
Boat and Kyle stick together like piano keys
ボートとカイルはまるでピアノのキーみたいにくっついてるぜ
Boat(ボート)はリル・ヨッティーがラップを始めた時のラッパー・ネーム、Lil Boat(リル・ボート)のこと。つまりリル・ヨッティーとカイルはお互いにしっかりくっついているピアノのキーのように、協力して音楽を作っていくぜってわけだ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.282のラストを飾るのはヒップホップ界随一のリリシスト、Common(コモン)の「The Light」!
Common「The Light(2000)」
Let’s stick to understandin’ and we won’t fall
専念しよう、理解することに。そうしたら、オレたちは転ばないぜ
コモンの言う“理解”とはお互いを理解し、尊重し合うこと。
彼氏や彼女、そして友人や家族でも、人間関係において理解し合うことは一番大事だよね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。