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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.279の今回取り上げる英語は「I’m down(アイム・ダウン)」。「行くよ、いいね、そうしよう」といった誘いに対しての同意を表したり、他の単語とセットで使うことで「〜に尽くす」と意味になったりと、文脈によってさまざまな意味になるフレーズだ。実際の英語の会話でも頻出の表現なんだ。
今回も大人気アーティストたちのリリックから、「I’m down」の意味を学んでみよう!まず紹介するのは世界の歌姫、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の「positions」!
Ariana Grande「positions(2020)」
This some shit that I usually don’t do
But for you, I kinda, kinda want to
‘Cause you’re down for me and I’m down too普段私がやらないこと
でもあなたのため、なんだかしたくなっちゃうの
なぜならあなたが私のために尽くしてくるから、だから私も尽くすわ
素敵やん。
恋に落ちたアリアナは意中の人のために、普段しないようなこともしちゃうって感じだね。このリリックで使われているのは“ You’re down for me”という表現。この場合は、down for で「〜に尽くす」というニュアンスになるんだ。
続いては50 Cent(フィフティー・セント)とEminem(エミネム)の「Patiently Waiting ft.Eminem」!
50 Cent「Patiently Waiting ft.Eminem(2003)」
I’m down to sell records, but not my soul
レコードを売るのはいいが、オレの魂の売らないぜ
フィフティー・セントのリリック。
この曲が収録されている彼のファースト・アルバム「Get Rich Or Die Tryin」は、2003年で最も売れたアルバムの一つ。全世界で1000万枚以上売れたとされる本作はフィフティーを一気にスターラッパーの座へと押し上げた大ヒット作だ。「Get Rich Or Die Tryin」収録の曲はキャッチーでメロディアスなビートが使われていることが多く、ヒップホップに馴染みがない人でも聴きやすいアルバムだけどフィフティーが歌っていることはリアルギャングスタとして生きてきたフィフティーの正真正銘にハードコアなリリックだ。まさにこの「レコードを売るのはいいが、オレの魂の売らないぜ」のリリックの通り、リアルを貫いているってわけだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.279のラストを飾るのはYGの「My Nigga」。
YG「My Nigga ft. Rich Homie Quan & Jeezy(2013)」
Just know I’m down with the niggas down for me
I got two words for you, love and loyaltyオレはオレを信じてくれる仲間たちとつるむぜ
君に2つの言葉を送るぜ、愛と誠実ささ
フィーチャリングで参加してるJeezyのリリック。彼がつるむのは自分に対して忠誠を誓ってくれてる仲間達だけ。love(愛)とloyalty(誠実さ、忠誠)こそが一番大事ってわけだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。