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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.136の今回取り上げる単語は「stack(スタック)」。
「積み重ね、〜の山」といった意味の単語で、ヒップホップシーンでは「札束」や「(札束を)積み上げる」という意味でよく使われるんだ。早速USラップでの使われ方をチェックしていこう!
まずは紹介するのはCardi B(カーディ・B)の新曲「Up」!
Cardi B「Up(2021)」
I said my face bomb, ass tight Racks stack up Shaq height Jewelry on me, flashlight I been lit since last night
「私の顔はマジでイケてるし、ケツはタイト。 シャックの身長まで積み上がる札束。 ジュエリーを身につける。フラッシュライト。 私は昨日の夜からずっとリット。」
今最もノリにノってるヒップホップ・アーティスト、カーディ・B。稼ぎまくりの彼女は“シャック(NBAの伝説的プレーヤー、シャキール・オニールのこと)”の身長2m16センチまで高く札束を積み上げちゃうて感じだね。
続いて紹介するのは、USヒップホップ・シーン随一のモテ男、G-Eazy(G・イージー)の新曲で、90sのクラシック、Mark Morrison(マーク・モリソン)の「Return of the Mack」をサンプリングした「Provide」!
G-Eazy 「Provide ft. Mark Morrison & Chris Brown(2021)」
Favorite position, I be hittin’ that all kinda ways You throw it back, I spent three stacks, I feel like Andre
「好きなポジション、色んなやり方で当てていくぜ。 君はスロー・バックしてる、もう使っちまったよ、3束。気分はアンドレさ。」
女の子に対して、色んなやり方で“当てていく” G・イージー。 そんな彼は女の子に対してもう札束を3束も使ってしまっている。大体一束は1000ドルくらいなので、もう30万円も使っちゃってるて感じだね。その羽振りの良さはまるでカリフォルニア・ベイエリアのレジェンド、Andre Louis Hicks a.k.a. Mac Dre(マック・ドレ)みたいだぜてわけだ。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.136のラストは音楽界最強の夫婦Jay-Z(ジェイ・Z)とBeyoncé(ビヨンセ)のユニット「THE CARTERS 」の「APESHIT」!
THE CARTERS「APESHIT(2018)」
Stack my money fast and go Fast like a Lambo
「速攻で私の金を積み上げる。 その速さなら、まるでランボルギーニ。」
夫婦合わせての総資産額が約1300億円という桁違いの夫婦は金を稼ぐスピードも桁違い。 稼いだ金が積み上がる速さはまるでランボルギーニ並みだ。半端ないぜ。