今回紹介するスラング
stunna
いつもおしゃれな服や高価なジュエリーを身につけてるイケてるやつ
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.186の今回取り上げる言葉は「stunna(スタナ)」。
「いつもおしゃれな服や高価なジュエリーを身につけてるイケてるやつ」という意味のスラングだ。さっそくUSラップでも使われ方をチェックしていこう!
まず紹介するのは、Princess Nokia(プリンセス・ノキア)の新曲「No Effort」!
Princess Nokia 「No Effort」
Going everywhere, I’m a track star runner Subi on the jeans, I’m a mad hot stunna I’m a Bape star girl and these boys all bummers
どこへでも行く。私はトラック・スター・ランナー。 スビのジーンズ、私はマッドでホットなスタナ。 私はベイプ・スター・ガール、あの男たちはみんなバマー。
スラングを上手く使ったプリンセス・ノキアのテクニカルなリリック。 音楽シーンを駆け抜ける“ track star runner (花形ランナー)”である彼女は、 ハイブランドを着こなすスタナだ。そんな彼女からすると、そんじょそこらの男はみんな“bummers(ガッカリなやつ)”てことだね。
続いて紹介するのは、DaBaby(ダ・ベイビー)と“stunna”がアーティスト名になっているラッパー、Stunna 4 Vegas(スタナ・フォー・ベガス)の「4X」!
DaBaby「4X ft. Stunna 4 Vegas」
He won’t remember tomorrow I’m a real-I’m a real blockstar Stunna man got the block bumpin’
あいつは明日には覚えちゃいないさ オレはリアル、オレはリアルなブロックスターなのさ スタナな男がブロックを盛り上げるぜ
「4X」からスタナ・フォー・ベガスのリリック。 “blockstar(ブロックスター)”で使われている“block”とはアメリカの街の区画を表す言葉。 つまりブロックスターとは街を仕切ってる人間のこと。リアルなブロックスターである彼がリリースする楽曲で街は盛り上がってるぜて感じだね。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.186のラストを飾るのは、Birdman(バードマン) と Lil Wayne(リル・ウェイン)の「Leather So Soft」!
Birdman & Lil Wayne「Leather So Soft」
You see the paper gon’ come if not I’m gon’ get it I gotta die with money cause I wasn’t born wit ‘it It was 9-27-82 baby due Charity Hospital aka the city zoo No pity due to no one nobody not all Man, they dropped us in the game and everybody’s trying to ball And the small hand’ll touch ya, the large hand’ll cut ya But until that day, I’ll be a mothafuckin’ stunna, nigga
金がやってくるのが見えるだろ。もし来なかったら、オレは掴み取りに行くぜ オレは金と共に死ぬ。なぜなら生まれた時は文無しだったから 9-27-82、出産予定日 チャリティ病院 a.k.a. 市立動物園 誰に対しても同情はなかったな あいつらはオレたちを引きずり下ろして、羽振りよくなろうとしてる 小さな手がお前に触れる、大きな手はお前を切り裂く でもその日まで、オレはスタナであり続ける
「Leather So Soft」からリル・ウェインのリリック。 極貧の家庭に生まれたリル・ウェインことドウェイン・マイケル・カーター・ジュニア。 彼が生まれたのは1982年9月27日。そう“9-27-82”は彼の誕生日なんだ。 生まれた“Charity Hospital (チャリティ病院 )”は別名、“the city zoo(市立動物園)”と呼ばれるような劣悪な場所。そこから成り上がってUSヒップホップシーンを代表するラッパーとなった彼だけど、やはりライバルたちは彼を引きずりおろして、成り上がろうとしてくる。ただそんな中でもリル・ウェインは輝き続けるぜというアツい想いが込められたリリックだ。