WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.199の今回取り上げる言葉は「situationship(シチュエーションシップ)」。
「situation:状況」と「relationship:関係」を組み合わせたスラングで「友達以上恋人未満の関係」という意味の言葉だ。早速リリックでの使われ方をチェックしてみよう!
まずはスウェーデン出身のシンガー、Snoh Aalegra(スノー・アレグラ)の「Situationship」をチェキ!
Snoh Aalegra「Situationship(2019)」
I guess we got a situation (Guess we got a situationship) I didn’t mean to‚ but we got a little situation (Guess we got a situationship)
めんどくさいことになっちゃった (シチュエーションシップね) そのつもりはなかったんだけど、そうなっちゃったの (シチュエーションシップよ)
スノー・アレグラによるエモーショナルな一曲。 実は“situation”は“we got a situation”という言い方をすると「めんどくさいことになっちゃった」という意味になるんだ。恋愛の話ではよく聞く「そのつもりはなかったんだけど、そうなっちゃった」て話だよね。そして元々“relationship”は“in a relatiohship”で「交際中」を意味する言葉。つまりsituationが持つ「めんどくさい」という意味と“relatiohship”が持つ「交際中」という意味が合わさって“situationship(付き合ってるのか、付き合ってないのかわからないめんどくさい関係)”というスラングになってるわけだね。
続いてはMeek Mill(ミーク・ミル)の「Almost Slipped」!
Meek Mill「Almost Slipped(2018)」
And from the way you treated me, almost went all in Had to check your mileage and I started stallin’ (Stallin’) ‘Cause relationships turn into situationships
君のオレの扱い方ときら、ほとんど全てをぶっこむ感じ 君のマイレージをチェックしないといけなかった そしてオレは萎えちまったんだ “恋人”から“友達以上恋人未満”になったからな
真剣に付き合ってた彼女の“mileage(マイレージ)”をチェックしてしまったミーク・ミル。実はマイレージは「経験人数」を意味するスラング。彼女の経験人数を知って急に萎えてしまったミークは彼女のことを“relationships(恋人)”から“situationships(友達以上恋人未満)”にしてしまったてことだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.199のラストを飾るのはロンドン出身のシンガー、Olivia Nelson(オリビア・ネルソン)の「Morning」!
Olivia Nelson「Morning(2021)」
We’re falling into a thing they call a situationship like How did we get in this shit like I just can’t let it go Bury feelings, so concealed It’s moving to the surface now
私たちは“シチュエーションシップ”てものに浸かっちゃってる どうしてこんなバカみたいな事になっちゃたんだろ? 頭から離れないの 埋もれた気持ち、深く隠されてた その気持ちが今溢れてきてるの
くぅぅ、キュンキュンさせてくれるぜ! オリビア・ネルソンはスムースでソウルフルな歌声、そして都会的なスタイリッシュさとキュートなルックスを兼ね備えたUK期待のR&Bシンガー。そんな彼女が歌うのは“シチュエーションシップ”な関係になっちゃったパートナーのこと。割り切ろうと思っても割り切れない。胸の内に隠してた気持ちが溢れ出てきてしまっている。そんなエモい一曲だね。