今回紹介するスラング
rowdy
〈人・行動などが〉乱暴な、がさつな、ぶっ飛んでる、〈場所などが〉騒がしい
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.155の今回取り上げる単語は「rowdy(ラウディ)」。
「〈人・行動などが〉乱暴な、がさつな、ぶっ飛んでる、〈場所などが〉騒がしい」といった意味の単語だ。早速USラップでの使われ方をチェックしてみよう!
まずチェックするのは、Future(フューチャー)の「POA」!
Future 「POA(2017)」
My chains; they fight for attention My neck’ll get a lil’ rowdy
「オレのチェーン同士、注目して欲しくて戦ってる。 首が少し騒がしくなるぜ。」
首回りのチェーンがガチャガチャ鳴っているということを、“ゴールド・チェーン同士が戦っているから、首周りが騒がしくなる ” という表現で表したフューチャーの巧みなリリックだ。
続いてはGoldLink(ゴールドリンク)の2016年のヒット・ソング「Crew」!
GoldLink「Crew(2016)」
Pushin’ on the pussy like a button Came four times, fifth time you gushin’, uh Still gettin’ rowdy in the function, uh (Goddamn)
「まるでボタンみたいにプッシーをプッシュ。 4回イッて、5回も溢れ出たのに。 まだ君はパーティーでハメを外してる。」
エモさの中に上品さすら醸し出すTeddy Walton(テディ・ウォルトン)のサウンドに乗るゴールドリンクのリリックは実はかなりラウディ。 ボタンのように “ pussy(プッシー)” をプッシュするゴールドリンクに 女の子は”Came four times, fifth time you gushin(4回イッて、5回も溢れ出る)”という状態に。それでもまだまだ“function(パーティー)”で派手にハメを外しちゃうて感じだ。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.155のラストを飾るのはPost Malone(ポスト・マローン)の新曲「Motley Crew」!
Post Malone「Motley Crew(2021)」
Came with the army, army, army, yeah The people ‘round me still the same We just wanna party, party, party, yeah We rowdy and we’ll never chill
「この軍隊と一緒にやってきたぜ。 オレの周りの連れたちはいまだに変わらない。 オレたちはパーティーをしたいだけ。 ラウディに騒いで、チルなんかしねぇよ。」
サウンドは “ DA Got That Dope! “のネームタグでお馴染みのD.A.Doman(ディー・エー・ドーマン)、MVはLyrical Lemonad(リリカル・レモネード)のCole Bennett(コール・ベネット)という最強コンビにポスト・マローンが加わったグッドな1曲。 ちなみにMVにはマローンの友人である、ビッグ・ショーン、フレンチ・モンタナ、タイガ、タイ・ダラー・サインらも出演しており、彼らの圧倒的存在感はまさに“ the army(軍隊)”。彼らがラウディに騒いだら、そりゃチルしてる暇もないぜ。