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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.53の今回は「New Jack Swing 特集」。
「New Jack Swing」とは80年代の伝説的R&Bグループである「Guy」のリーダーだったTeddy Rileyが提唱した音楽スタイル。80年代後半から90年代前半にかけて世界で大流行し、ニュージャックスイングの曲で踊るダンススタイルも大人気になったんだ。
実は日本でもメジャーなスタイルで、90年代に「Choo Choo Train」で人気を博した「ZOO」はこのスタイルをいち早く取り入れたグループの一つ。その後、ZOOのHIROさんが中心となって作った「EXILE」でもダンスパフォーマンスの中でもニュージャックのステップが多く取り入れられているんだ。今回はそんなニュージャックスイングの名曲から選りすぐりの3曲を紹介していくぜ!レッツ・グルーヴ!
まず紹介するのは「ニュージャックスイング」の名付け親、テディー・ライリー大師匠率いるレジェンド・バンド、Guy の名曲「Groove Me」!
①Guy 「Groove Me (1988)」
When I get you home tonight. Then it’s gonna be alright. Girl, just you and I. Hey let’s recognize true love. Hey girl, are you in a romantic mood? Sing, ooh, won’t you groove me?
「今夜家に着いたら、すべて上手くいくよ。君と僕で、真実の愛を確かめ合おう。なぁ、ロマンティックな気分だろ?歌おうよ、グルーヴさせてくれよ。」
ええわ~。いつ聴いてもええですな。
どないしたらこんな声出んねやろ。ロマンティックすぎるやろ。
歌だけも十分すぎるほどに才能が溢れまくってるテディー・ライリー大師匠なんだけど、実は彼のもう一つの絶大な才能はそのプロデュース力。
Michael Jacksonの伝説のアルバム「Dangerous(1991)」の制作を手がけたのはクインシー・ジョーンズと何を隠そうテディー・ライリー大師匠なんです。
Guyを解散後はR&Bグループ「Blackstreet」を結成、クラシック中のクラシック、「No Diggity(1996)」をリリース、その後もSnoop DoggやMary J. Bligeなどの曲をプロデュースするなど、まさに90年代から現在に至るヒップホップ、R&Bシーンを作ってきたテディー。数々のヒット曲を世に送り出してきたテディーなんだけど、そんな彼のキャリアにおける最大のヒットとえば、やはりこの男、そしてこの曲。Bobby Brown「Every Little Step」!
②Bobby Brown「Every Little Step(1988)」
I can’t sleep at night, I toss and turn. Listening for the telephone. But when I get your call, I’m all choked up. Can’t believe you called my home. And as a matter of fact, it blows my mind. You would even talk to me. Because a girl like you is like a dream come true. A real life fantasy.
「夜も眠れない。寝返りをうってばかりさ。電話の音に耳をすます。君から電話がかかってきたら、呼吸できないくらいなんだ。君が僕の家に電話してきてくれただなんて、信じられない。正直、ぶっとんじゃうくらい嬉しいんだ。僕と話してくれるなんて。君みたいな女の子と話せるなんて、まるで夢みたい。現実の世界のファンタジーさ。」
輝いてるな~、ボビー。
この曲「Every Little Step」がグラミー賞を受賞、さらに「Every Little Step」が収録されたアルバム「Don’t Be Cruel(1988)」がなんと700万枚越えという驚異的な売り上げを記録し、ニュージャックスイングの一大ブームを巻き起こしたボビー。日本でも「ボビ男」と呼ばれるボビーの髪型やファッションを真似した若者が増えるという社会現象が起きるレベルになったんだ。
そんなボビーなんだけど、この「Don’t Be Cruel」以降はヒット曲にも恵まれず、今では往時の見る影も無いブヨブヨのおっさんに。アメリカ音楽業界の移り変わりの激しさに哀愁を感じざるをえないぜ…。
ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.52、「New Jack Swing 特集」のトリを飾るのはHeavy D & The Boyzから 「Now That We Found Love ft. Aaron Hall」!
③Heavy D & The Boyz 「 Now That We Found Love ft. Aaron Hall(1991)」
I like the way you wiggle you don’t jingle, but you jiggle. So spread open your love cause it’s Heavy in the middle. Move it like a mover she wanted to groove so I grooved her. Then she wanted to learn so we played school and I schooled her.
「お前の揺れ方好きだぜ。その声を出さずに、揺れてる感じ。お前の愛を広げな。ヘビーDならど真ん中。電動台車みたいにあちらへこちらへ。グルーヴしたいって言うから、グルーヴさせてやったぜ。お勉強したいて言うからさ、学校ごっこしてやったのよ。彼女をしっかり教育してやったのさ。」
Heavy D & The Boyzはジャマイカ出身の巨漢ラッパー、Heavy Dとダンサーやボーカリストが組んだラップ&ダンスグループ。リードラッパーのHeavy Dがキレキレのラップをかましながら、ポヨンポヨン踊る様はまさにグルーヴィーの一言。コミカルな見た目にごまかされがちだけど、Heavy Dは80sヒップホップシーンを代表する正真正銘のラップ・スター。惜しくも2011年に病気で亡くなってしまったんだけど、ジャネット・ジャクソンの「Alright(1989)」やマイケル・ジャクソンの「Jam(1991)」などにもフューチャリングで参加しており、Heavy D & The Boyzのファースト・アルバム「Living Large」はヒップホップ・マガジン「The Source」が選ぶ「ヒップホップ・ベストアルバム100」にも選ばれている。The Notorious B.I.G.も「Juicy(1994)」の中で、
It was all a dream, I used to read Word Up! magazine. Salt-n-Pepa and Heavy D up in the limousine.
「昔は全部夢だったんだぜ。「Word Up! マガジン」をよく読んでてさ、Salt-n-Pepa と Heavy D がリムジンに乗ってるのに憧れたもんさ。」
とHeavy Dに憧れていたことを歌詞にしているね。
「Now That We Found Love」はやっぱりプロデュースにテディー・ライリーが参加しており、まさにニュージャックスイングの最終形態とも言える最強ダンスチューン。
当時日本で放送されていたダンス番組「ダンス甲子園」のテーマソングでもあり、今でもフリースタイル・ダンスバトルなどでよくかかる曲だ。
ニュージャックスイングのダンスは皆もよく知っている「ランニングマン」などのステップが中心のダンスで、色んなダンスジャンルの中でも、特に思いっきり体を動かして、楽しく踊ることができるダンス。
この機会にランニングマンからニュージャックスイングを始めてみるのも良いかも?
RESPECT FOR ALL RAPPERS!
SEE YA!
TARO
訳は全て意訳です。(索引:Genius https://genius.com/ )
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