目 次
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.52の今回取り上げる単語は「chick(チック)」。「女の子、女性」という意味のスラングだ。
早速USラップのリリックから使い方をチェックしていこう!
まずはDJ Khaled「Do You Mind」から「chick」の使い方をチェキ!
①DJ Khaled「Do You Mind(2016)」
Yo, he ain’t messin’ with no average chick, pop, pop. He got Nicki, he know that he hit the jackpot. Every baller tryna score, check them shot clocks. But I hit ‘em with them ‘Bron-Iguodala blocks.
「あいつは並のチックと、はしゃいだりしない。あいつにはニッキーがいるし、大当たりを引いたってわかってる。バスケットプレイヤーはみんな点を取ろうとして、ショット・クロックをチェックする。でも私はまるでレブロンがイグダーラをブロックしたみたいに、全員ぶっとばすわ」
「Do You Mind」からNicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)のリリックだ。「あいつは並のチックと、はしゃいだりしない。」と言われている、「あいつ」とはニッキーの元カレ、Meek Mill (ミーク・ミル)のこと。ミークにとって、ニッキーは“ the jackpot (大当たり)”な “ chick ”てことだね。
そして「’Bron-Iguodala blocks(レブロンがイグダーラをブロック)」とは、2016年NBAファイナル第7戦、キャバリアーズ対ゴールデンステート・ウォリアーズにおけるキャバリアーズ所属、レブロン・ジェームズ選手のゴールデンステート・ウォリアーズ所属、アンドレ・イグダーラ選手のレイアップシュートに対するブロックのことだね。このブロックはアメリカでは「The Block」と呼ばれていて、キャバリアーズをNBAファイナル優勝に導いた伝説のブロックとされているんだ。
続いて紹介するのは50 Cent「21 Questions」!
②50 Cent 「21 Questions ft. Nate Dogg(2003)」
If I was with some other chick and someone happened to see. And when you asked me about it I said it wasn’t me. Would you believe me? or up and leave me?. How deep is our bond if that’s all it takes for you to be gone?
「もしオレが他のチックといるところを誰かに見られて。君がそのことについて聞いてきた時、それはオレじゃないて言ったら。オレを信じてくれるのかな?それともオレの元を去るのか?もし君がそれだけで去ってしまうなら、オレたちの絆はどれだけ深いてゆうんだ?」
甘~い!
甘すぎるぜ、50セント。
冷静に考えたら浮気をごまかしてるだけやねんけど、このフィフティの渋いフローと、ネイト・ドッグの哀愁漂う歌声が入ってまうと、只々かっこいいぜ…。これがラップの力、ヒップホップの力というものか…。
ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.52のラストを飾るのは、もはやラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? でもお馴染み、キング・オブ・リリシズム、Nasのクラシック「N.Y. State of Mind」を紹介!
③Nas 「N.Y. State of Mind(1994)」
Picked the MAC up, told brothers “Back up!” — the MAC spit. Lead was hittin’ niggas, one ran, I made him backflip. Heard a few chicks scream, my arm shook, couldn’t look. Gave another squeeze, heard it click, “Yo, my shit is stuck!” Tried to cock it, it wouldn’t shoot, now I’m in danger.
「MAC-10を拾い、ブラザーに言った言葉。「援護を頼む」てな。吐き出した銃弾は連中にヒットしていく。逃げ出したあいつ。宙返りさせちまった。数人のチックの叫び声。俺の腕の震え。見ることはできなかったんだ。もう一度引き金を引こうとしたら、カチッと音が聞こえた。「おい、これ詰まってるぜ!」撃鉄を起こそうとしたけど、撃てやしなかった。次はオレが窮地に立たされたて事さ。」
90年代ニューヨークのクイーンズ・ブリッジのハードな日常を描いたNasのリリックだ。
読んでいるうちに、情景が目に浮かんでくるような言葉選び、そしてストーリー・テリングはもはやハード・ボイルド小説レベル。
特に、
Lead was hittin’ niggas, one ran, I made him backflip. Heard a few chicks scream, my arm shook, couldn’t look.
「吐き出した銃弾は連中にヒットしていく。逃げ出したあいつ。バク転させちまった。数人のチックの叫び声。俺の腕の震え。見ることはできなかったんだ。」
で描かれているのは、読み手の僕たちまで震えてきてしまいそうなくらい生々しい銃撃のの様子だ。銃弾が敵対する相手に吸い込まれていく瞬間や、逃げ出した相手の男の背中に銃弾が命中し、バク転したかのように激しく倒れる様子、そして聞こえてくる悲鳴、震える腕。そんな一つ一つの場面がまるでコマ送りのように僕たちの目の前に広がる。ストリートの詩人、Nas、改めて半端ないす。
RESPECT FOR ALL RAPPERS!
SEE YA!
TARO
訳は全て意訳です。(索引:Genius https://genius.com/ )
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