WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.78の今回は2019年下半期DOPEST J-Hip Hop楽曲特集。
普段はUSラップを中心に紹介しているこのコーナーだが、今回は2019年下半期にリリースされたJ-HipHopの楽曲の中から、日本を代表するラッパーとプロデューサーがコラボしたDOPESTな3曲を紹介する。早速チェックしていこう!
まず紹介するのは神奈川、藤沢 “ MOSS VILLAGE “ をレペゼンするDLiP RECORDSから8月にドロップされたD.L.i.P. のドープ・シット。スケーターのJUNYA FIREが率いるクルー、DOBB DEEPのスケートDVD “DOBB BIDEO” のために録りおろされた間違いないヒップホップを聞くべし。
①D.L.i.P.「WHEEL(2019)」
「好き勝手、なぜやれてんの?ていや勝ち負けじゃねぇとこでいけてんの。」
やられました。もう初っ端から完全にもってかれました。
DLiP RECORDSのビート・メイカー、NAGMATICの心と身体を丸ごとを持っていかれるブーンバップ・ビートにDINARY DELTA FORCEのフロントマンとしてヘッズからプロップスを集め続けるDUSTY HUSKYのパンチライン。問答無用でカッコよすぎます。
続いて紹介するのは12月にリリースされたISSUGIの最新アルバム「GEMZ」から、Budamunkがプロデュースした「再生」をチェキ。
②ISSUGI「再生(2019)」
「Sometimes I Rhyme Slow. Sometimes I Rhyme Quick. 流れるように、でも流されずにStay」
あかん。。良すぎる。。。どないしたらこんな曲作れるんや。脳内ドーパミンが出すぎておかしくなりそうや。Nice & Smooth 「Sometimes I Rhyme Slow」をサンプリングしたフックもたまらん。「流れるように、でも流されずにStay」。胸に刻んで生きていきます。
2019年下半期DOPEST J-Hip Hop楽曲特集のラストを飾るアーティストは舐達麻。8月にドロップされた彼らの最新アルバム「GODBREATH BUDDHACESS」収録の「100MILLIONS(G PLANTS、DELTA9KIDが参加)」にBADSAIKUSHが参加した「100MILLIONS (REMIX) 」をチェキ!
③舐達麻「100MILLIONS (REMIX) (2019)」
「刑務所の仲間に手紙を書く。 聞くボブマーリー 。ダイヤのような覚醒剤でなく、琥珀色ワックス。疑い深くなる世の中。NujabesにTOKONA–X。」
リミックスバージョンで参加しているBADSAIKUSHのリリック。一つ一つの言葉選びとリリックの筋道のつけ方が美しすぎて、聴き手がまるで小説を読んでいるような感覚で歌の世界に入ることができる舐逹麻の3人のラップと、GREEN ASSASSIN DOLLARのイントロだけで泣きそうになるレベルでイケてるビートがマッチした「100MILLIONS (REMIX) 」は間違いなくJ-Hip Hopの歴史に残るクラシック。唯一無二のリリックとカッコよすぎるアティテュードでヘッズの心を鷲掴みにする舐逹麻。
2020年も彼らのヒップホップから目が離せないぜ!