WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.278の今回取り上げる英語は「drop by(ドロップ・バイ)」。「立ち寄る」という意味の言葉だ。まず紹介するのレジェンド・ヴォーカル・グループ“The Supremes」のリードシンガーであり、1960年代、世界中で最もレコードを売ったアーティストの一人、Diana Ross(ダイアナ・ロス)の「It’s My House」!
Diana Ross「It’s My House(1979)」
Got to follow the rules to get me
You wanna visit my house
Say you wanna drop by私に近づきたいなら、ルールを守らないとね
私の家に来たいのね
立ち寄りたいんでしょ
良い…!なんて美しい歌声なんだ!
「It’s My House」は経済的に自立した女性が、男性に対して「お家に来ない?」とお洒落に語りかける内容の曲。ダイアナ・ロスと付き合うには、彼女のルールに従わないといけない。しっかり彼女に認められた男性だけがダイアナの家に“drop by(立ち寄る)”することができるってわけだね。
続いては、TLCの名盤「CrazySexyCool」から「Kick Your Game」!
TLC「Kick Your Game(1994)」
So drop by, you know where I live
立ち寄ってよ、どこに住んでるか知ってるだろ?
Kick Your GameからLeft Eye(レフト・アイ)のリリック。
“Miss Left Eye, All I wanna do is kiss your hand(レフト・アイさん、オレがしたいのは君の手にキスすることだけだよ)”という出だしで始まるこのヴァースは、レフト・アイが当時付き合っていたアメリカン・フットボールの選手、Andre Risonが彼女に迫ってる時を再現して、ラップしているものとされている。積極的にレフト・アイに迫る彼氏になりきって、歌っちゃうなんて、マジで“CrazySexyCool”だぜ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.278のラストを飾るのはStevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)の「All Day Sucker」!
Stevie Wonder「All Day Sucker(1976)」
You drop by to say
You’re sorry for what went down the other day
And if I had some time later in the day
To do something for your love君はうちに立ち寄って、この前のことを謝りたいって感じだったね
もし時間があれば、
何かしたいよ、君の愛のために
パートナーとの会話を歌にした一曲。スティーヴィーは彼女と喧嘩しても、彼女が謝りたいと家に立ち寄ってくれたら、もちろんオッケー。逆にしっかり愛を伝えたいって感じだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。