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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.378の今回取り上げる単語は「complex(コンプレックス)」。「複雑な、 複雑で理解しづらい」という意味の言葉だ。今回も大人気ラッパーたちのリリックから「complex」の使われ方をチェックしていこう!
まずはチェックするのNas(ナズ)がThe Game(ザ・ゲーム)と組み、Dr.Dre(ドクター・ドレー)がプロデュースを手がけた一曲「Hustlers」!
Nas「Hustlers ft.The Game & Marsha Ambrosius(2006)」
For my niggas, it was too complex when Nas rhymed
I was the only Compton nigga with a “New York State of Mind”オレの仲間たちにとって、ナズが踏む韻は複雑すぎた
オレがコンプトンでただ一人「ニューヨーク・ステート・オブ・マインド」を持っていた
フィーチャリングで参加したザ・ゲームのパンチライン。ザ・ゲームはナズのファーストアルバム『Illmatic(1994)』がリリースされた当時のことを振り返り、ナズのリリックは連れたちには難しかったけれど、自分はナズが「New York State of Mind」で歌った心情を理解できたって言ってるわけだね。
続いて紹介するのは、Mac Miller(マック・ミラー)が、Casey Veggies(ケイシー・ヴェジーズ)、 Joey Bada$$(ジョーイ・バッドアス)とコラボした「America ft. Casey Veggies & Joey Bada$$」!
Mac Miller「America ft. Casey Veggies & Joey Bada$$(2012)」
I’m, in a room filled with holographic images
Path is limitless, death, well that’s ridiculous
I’m a live forever, cause a legend never die
See the world as simple, but complex in the designホログラムに包まれた部屋にいる
道は際限なく続くし、肉体の死なんて、まぁそんなのくだらないな
オレは永遠に生き続けるよ。レジェンドは死なないから
世界は単純だけど、複雑なものなのさ
自分の内面世界を投影するようなマックのリリック。肉体の死を超えて、レジェンドとして生き続ける。そんなマックのメッセージを込めたラインだ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.378のラストはCommon(コモン)の名曲「The 6th Sense ft. Bilal」!
Common「The 6th Sense ft. Bilal(2000)」
Dealing with alcoholism and afrocentricity
A complex man drawn off of simplicityアルコール中毒とアフロセントリシティを扱う
シンプリシティから吐き出された複雑な男
シカゴの貧困家庭の子供たちのための教育支援プログラムを提供する団体“Common Ground Foundation” を立ち上げるなど、社会活動家としても知られるコモン。
ただ彼ももちろん100%完璧な人間でなく、過去にはアルコール依存など様々な問題を抱えてきた。人間は誰しも“complex(複雑さ)”を抱えながら生きていく存在。ラップミュージックはそんな人間というものを肯定してくれるものでもあるよね。
コモンは自分のルーツに立ち返り、また内面の脆い部分を認め、それをラップというアートで表現しているんだ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
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