WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.89の今回取り上げる単語は「chill(チル)」。
元々は「寒い、ひんやりした」などの意味の単語だけど、スラングでは「chill out」で「リラックスする、落ち着く」といった意味で使われる単語だ。
英語の日常会話では、 Wanna go chill out at the MacDonald? マックでチルしない? みたいな感じで使われているね。
そんな「chill」が使われているのが1979年のリリースのヒップホップ・カルチャーのアンセム的な1曲、Sugarhill Gang の「Rapper’s Delight」だ。
Sugarhill Gang 「Rapper’s Delight(1979)」
A time to break and a time to chill To act civilized or act real ill But whatever ya do in your lifetime Ya never let a MC steal your rhyme
「ブレイクする時間、チルする時間。 洗練された動き方かリアルでイルな動き方。 お前の一生の中で何をしてても、 MCにライムだけは盗まれるんじゃねぇぞ。」
ヒップホップの全てが詰まった1曲、「Rapper’s Delight」からBig Bank Hankのパンチライン。人生の中では洗練された動き方が必要な時もあるし、リアルでイルな動き方が必要な時もある。もちろんたまにはチルする時も必要だ。でもMCとしてライムを他のMCにパクられちゃダメだろて話だね。
「chill」は日本でも最近かなり浸透してきている言葉。 「ちょっと疲れたから、カフェでチルしようよ。」みたいな感じで日常会話の中で取り入れていこう。