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2021.6.23 Wed

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ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.151〜2000年代名盤特集『Eminem – The Marshall Mathers LP』〜

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.151の今回は2000年代名盤特集。今回取り上げるのは2000年代のヒップホップシーンを最も盛り上げたスーパースター、Eminem(エミネム)が2000年5月にリリースした「The Marshall Mathers LP」。

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1999年リリースの「The Slim Shady LP」でシーンに衝撃を与えたデトロイトのライムマシーン、Eminem(エミネム)と西海岸のレジェンド、Dr.Dre(ドクター・ドレ)の最強コンビがSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)、Xzibit(イグジビット)、 Nate Dogg(ネイト・ドッグ)といった豪華客演陣を迎えた本作は、まるでホラー映画のようなダークな世界観の中に響き渡るドクター・ドレの粘りつくようなビートと、エミネムのブラック・ユーモアを交えたハイスキルなライミングが組み合わさって生み出される唯一無二のヒップホップ・スタイルで音楽シーンを席巻した名盤だ。

特に今アラサーのヘッズの多くは、夜な夜な自分の部屋でこのアルバムを聴いてダークな気分に浸っていた人も多いはず。

そんな「The Marshall Mathers LP」からまず紹介するのは、エミネムが彼に対してネガティブな批評をしてくる人々に向けてのメッセージをハイスキルなライミングでかましている1曲「Who Knew」!

「Who Knew」

I don’t do black music, I don’t do white music
I make fight music for high school kids

「ブラック・ミュージックもやってねぇし、ホワイト・ミュージックもやってねぇ
 高校生のキッズたちのために、ファイト・ミュージックを作ってんだよ」

冒頭からいきなりパンチラインが飛び出す「Who Knew」のリリック。
黒人のアーティストが大半を占めるUSラップシーンで、白人のエミネムはとかく白人であることで色眼鏡で見られがち。だけど当の本人は、そもそも黒人だとか白人だとか、人種で音楽のジャンルを分けていない。そもそも彼はキッズのための“ファイト・ミュージック(闘いの音楽)”を作っているということ。めちゃめちゃかっこいいよね。

続いて紹介するのは、MTVのビデオ・オブ・ザ・イヤーやグラミー賞のベスト・ラップ・ソロ・パフォーマンス賞など多くの音楽賞を受賞した大ヒット曲「The Real Slim Shady」!

「The Real Slim Shady」

And there’s a million of us just like me
Who cuss like me, who just don’t give a fuck like me
Who dress like me; walk, talk and act like me
And just might be the next best thing, but not quite me

「オレみたいなやつが百万人もでてきてる
 オレみたいに罵って、オレみたいに何も気にせず
 オレみたいな着こなしで、オレみたいに歩いて、話して、動く奴ら
 そいつらは次の最高の存在になるかもな。でもオレじゃねぇんだよ。」

「The Real Slim Shady」はエミネムから彼の真似をする連中に向けた痛烈なメッセージ。
エミネムのようなラップの仕方をしたり、同じような服装をする連中は、もしかしたら、次に売れるラッパーになれるかもしれない。でも結局は人真似であって、オリジナルのエミネムには勝てないてことだね。ちなみにこの「The Real Slim Shady」は、元々「The Marshall Mathers LP」に収録される予定はなかったらしいのだけど、アルバムのリード・ソングとなる歌がなかったために、締め切りギリギリでエミネムとドレが制作した曲なんだって。それでこんな大ヒット曲を作れるだなんて。さすがエミネムとドレ。やばすぎるぜ。

「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.151のラストは、エミネムが熱狂的なファンと文通するという設定の1曲「Stan」!

「Stan」

Dear Slim, I wrote you, but you still ain’t callin’
I left my cell, my pager and my home phone at the bottom
I sent two letters back in autumn, you must not’ve got ‘em
There probably was a problem at the post office or somethin’
Sometimes I scribble addresses too sloppy when I jot ‘em

「スリムへ。君へ手紙を書いた。でもまだ電話をくれないよな。
 オレの携帯、ポケベル、そして家の電話番号を手紙の最後に書いたよ。
 秋には二通送ったけど、きっと受け取っていないんだろうな。
 多分郵便局で問題があったとかだよな。
 住所を書く時、時々雑に殴り書きしちゃうから。」

エミネムの熱狂的なファンである“スタン”ことスタンリーは、自分の電話番号を書いたファンレターをエミネムに送り続けているのだけど、エミネムからは返信がない。
返信がないことに腹を立てたスタンの手紙の内容は次第に狂気を帯びたものに変わっていき、事態は最悪の展開へと向かっていく。有名人の熱狂的なファンの心理とスタンという一人の白人の青年の絶望を、手紙という題材を使い、巧みなライミングとストーリー構成によって描いたエミネムの代表曲だ。ちなみにこの曲のヒットで、“stan”という言葉は、「特定の有名人に対して、熱狂的または偏執的すぎるファン」という意味のスラングとして使われるようになり、今では英語圏で最も権威のある辞書の一つ、オックスフォード英語辞典に登録されているんだ。ラップソングから生まれたスラングが辞典に載るて本当にすごいよね。さすがエミネム先輩、まさしく“ Rap God ”です。

RESPECT FOR ALL RAPPERS!
SEE YA!

TARO

訳は全て意訳です。(索引:Genius https://genius.com/ )

日本のストリートレペゼンしよう。

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