番外編 フィリピノ・R&B特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.111

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

番外編

フィリピノ・R&B特集
紹介アーティスト
Fern., Jason Dhakal, Kiana V.
番外編 フィリピノ・R&B特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.111
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.111の今回はフィリピノ・R&B特集。

以前、Vo.97(ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.97 〜フィリピノ・ヒップホップ特集〜)で、フィリピンのヒップホップ・アーティストたちを取り上げたけれど、実はフィリピンはR&Bもかなりアツい。フィリピンは国民性として歌ったり踊ったりすることが大好きということもあり、一般の人々の歌唱レベルも尋常じゃなく高いことでも知られている国なんだ。そんな東南アジアのミュージック・アイランド、フィリピンの音楽シーンに目をつけたのが、今アジア系アーティストのプロデュースで世界を席巻するレーベル、88 rising。先月発表された88 risingの新レーベル、Paradise Risingはフィリピンを拠点とするアーティストで構成されたレーベルだ。今回は先日リリースされたRaradise Rising初のEP「semilucent」に収録されている楽曲から東南アジアのミュージック・アイランド、フィリピンのグッド・バイブスなR&Bアーティストたちをチェックしていくぜ!

まずはEP「semilucent」の曲からチェックするのはフィリピン若手最注目アーティスト、Fern.(ファーン)の「Kaori」。

Fern. 「KAORI」

Will you stay til forever lady? I don’t wanna wait a little longer Tell me, maybe When the times get lonely will you think about me? 「ずっとここに居てくれないか?  もう少しも待ちたくないんだ。  教えてくれよ。  寂しくなった時、僕のことを考えてくれるかい?」

良いね〜。浮遊感漂うトラックにソウルフルなファーンの声が気持ち良い1曲だ。ストリートのキッズたちのライフ・スタイルを撮ったMVもイケてるね。 ピアノ上手なお母さんとフォークミュージシャンのお父さんという音楽家庭に生まれ、小さい頃からピアノ、ギター、ボーカルのレッスンを受けて育ったファーンは2018年、17歳の時リリースしたデビューシングル「Into You」がヒットし、一躍注目を浴びることになったアーティスト。フィリピンの若手シンガーの中でも今後の活躍が特に楽しみなアーティストの1人だ。

続いて紹介するのはこちらも若手注目のR&Bシンガー、Jason Dhakal。 チェックするのは「Endlessly+Tenderly」。

Jason Dhakal「Endlessly+Tenderly」

As we get to a scene where we leave our surroundings a mess And all I can do is be sprung with my electrifying hands That flow through your spirit Let me hear all your harmonies
「僕たちがめちゃくちゃにした場所に近くにつれて。  僕ができるのは、はしゃいでいるだけ。興奮しているこの手で。  それは君に魂を突き抜ける。  聞かせてくれよ。君のハーモニーを。」

オマーンで生まれ、現在はフィリピンを拠点に活動するジェイソンは2018年、18歳の時にサウンドクラウドでリリースしたEP「Night In」がヒットし、トップアーティストの仲間入りを果たしたシンガー。彼の曲としては他にもSpotifyで150万再生以上を記録したヒット曲「Body & Soul」などがオススメ。

ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.111のフィリピノ・R&B特集のトリを飾るのは、Kiana V.フィリピンの国民的シンガー、Gary Valenciano を父に持つサラブレッドシンガーだ。 チェックするのは「semilucent」収録の「Safe Place」。

Kiana V.「Safe Place」

Would you have stayed? Battling with closure, fighting on my own It’s funny how I told ya I’d rather be alone When you’re my safe place Your body is my sofa, I wanna be at home Shouldn’t ever told ya I’d rather be alone
「あなたは私といてくれたのかな?  2人の関係の終わりとバトルして、私のやり方で戦って。  おかしいよね。1人でいたいて言っちゃうなんて。  あなたが私の安全地帯だった時、  あなたの体は私のソファで、私は家にいたかった。  1人でいたいなんて言うべきじゃなかったの。」

失恋に打ちひしがれる女性の気持ちを歌った1曲。 彼女にとって、元彼はsafe place(安全地帯)だった。でもつい喧嘩して、1人でいたいと言ってしまい別れてしまった彼女。ソファのように優しく自分を受け止めてくれる彼がいなくなってしまった今、彼女にとって家はもう心安らぐ場所じゃないてことだね。

EP「semilucent」には今回紹介したアーティスト以外にも今注目のフィリピンを拠点とするアーティストたちの楽曲が収録されている。Rich BrianやJojiなどを筆頭に今世界を席巻するアーティストたちを世に送り出してきた88 rising。Paradise Risingをチェックしてれば、次のワールドワイドスターを見つける事ができるかも?

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ダサい、ダサいやつ
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でたらめ、いんちき、ごまかし
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