今回紹介するスラング
ballin’
①バスケをする ②羽振り良く振舞う
目 次
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.120の今回取り上げる単語は「ballin’(ボーリン)」。
「バスケをする」という意味と、「羽振り良く振舞う」という2つの意味を持つスラングだ。早速USラップのリリックから「ballin’」の使い方をチェックしてみよう!
まずはMustard & Roddy Ricchの2019年のヒット曲「Ballin’」!
Mustard & Roddy Ricch 「Ballin’(2019)」
I keep a hundred racks inside my jeans I remember hittin’ the mall with the whole team Now a nigga can’t answer calls ‘cause I’m ballin’ I was wakin’ up, gettin’ racks in the morning I was broke, now I’m rich, these niggas salty
「ジーンズの中に常に入ってる1000万。 連れ立ち全員でモールに乗り込んだのを覚えてる。 今はあいつは電話に出ない。オレがボーリンしてるから。 昔は朝起きて金を集めてた。 文無しだったあの頃。今はリッチさ。連中はイラつているのさ。」
ロディ・リッチの最高にヒップホップドリームなリリック。 昔は文無しだったロディは今じゃジーンズの中に常に1000万円を入れてるレベルの大金持ちだ。昔つるんでた連中が彼に嫉妬して、電話も返さないくらいに“ボーリン”してるてわけだ。
続いてチェックするのは、Post Maloneの「White Iverson」!
Post Malone「White Iverson(2015)」
Saucin’, saucin’, I’m saucin’ on you I’m swaggin’, I’m swaggin’, I’m swaggin’, oh-ooh (Swaggin’) I’m ballin’, I’m ballin’, Iverson on you (Swish, ooh, ayy)
「ソーシン、お前にソーシン。 スワッギン、オレはスワッグしてる。 ボーリン、オレはボーリンしてる、くらっちまうアイヴァーソン。」
怒涛のスラング攻めのマローン。 “sauce”は「スタイル、個性、自身に満ち溢れたかっこよさ」といった意味。“swag”は「イケてる、カッコ良さ」という意味だ。マローンは自分のイケてるなスタイルをレペゼンしているて感じだね。そしてそんな彼が大好きなのがバスケ。90年代から2000年代のNBAを代表するレジェンド・プレイヤー、アレン・アイヴァーソンが小さい頃大好きだったみたいで、この曲を作ったんだって。。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」のラストを飾るのは、Kanye West。2005年の大ヒット曲「Gold Digger」のリリックをチェキ!
Kanye West「Gold Digger(2005)」
I know there’s dudes ballin’, and yeah, that’s nice And they gonna keep callin’ and tryin’, but you stay right, girl And when he get on, he’ll leave yo’ ass for a white girl
「あいつらがボーリンしてるのは知ってるよ。まぁ、良い感じだよな。 ずっと電話し続けてくるだろうけど、まぁしっかりしときなよ、ベイベー。 あいつはやることやったら、速攻君を置いてホワイト・ガールのところに行っちまうぜ。」
Ray Charlesの名曲「I Got a Woman」をサンプリングしたいつ聴いても新しさを感じるトラックもさることながら、ピリッと皮肉が聞いたカニエのパンチラインもたまらない。ボーリンして、イケイケの連中に言い寄られてる女の子にカニエが忠告するのは、あいつらはやる事やったら、速攻ホワイト・ガールのとこに行っちゃうという事。ポップな歌詞の流れをピリッと締めるパンチラインを入れてくるあたりさすが、イーザス、カニエだぜ。