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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.312の今回取り上げる英単語は「blow up」。「爆発する、爆発的に売れる」という意味だ。今回もUSラッパーたちのリリックから「blow up」の使い方をチェックしていこう!
まず取り上げるのはG-Eazy(G・イージー)の「I Mean It」!
G-Eazy「I Mean It(2014)」
I’m more like whiskey neat, and you’re more like vodka punch
G’s dope, he might blow up, think I know, I’ve got a hunchオレはまるで、ウイスキーのストレート。お前はウォッカ・パンチ。
“Gはヤバい。あいつは跳ねるかも”、わかってるよ、直感があったんだ。
G・イージーのイケてるリリック。
自分の存在をハーコーな飲み物、ウイスキーの“neat(ニート:ストレートのこと)”に例え、他のやつらをウォッカの“punch(ワインまたはブランデーなど砂糖・レモン香料などを混ぜたアルコール飲料)”に例えるG・イージーはマジでドープ。元々インディーズ時代から”he might blow up(あいつは跳ねるかも)”って言われてたわけだけど、G・イージー本人は自分が売れることはわかってた。なぜなら“hunch(直感)”があったからってわけだね。
続いてチェックするのはNas(ナズ)の「Nas Is Like」!
Nas「Nas Is Like(1999)」
Live it and I write down, and I watch it blow up
Y’all know what I’m like, y’all play it in ya system every night, nowオレが生きている世界を書き留める、それが爆発するのを眺める
オレがどんな奴か知ってるだろ、毎晩お前の音響で再生してるんだから
ナズのパンチライン。
ナズは自分が経験してきたことをリリックに書き留め、それが“blow up(爆発)”するのを眺める。つまりナズの書いたリリックはまるで時限爆弾みたいに、君のサウンド・システムの中で勝手に爆発して売れ始めるって感じだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.312のラストを飾るのは、Craig Mack(クレイグ・マック)の「Flava in Ya Ear (Remix) 」!
Craig Mack「Flava in Ya Ear (Remix) ft. The Notorious B.I.G., Rampage, LL COOL J & Busta Rhymes(1994)」
Five new flavors on beat, feel the fucking heat
I really think you should retreat while we blow up the street5つの新しいフレーヴァーが乗りこなすビート、感じろよ、このヤバいヒート(暑さ)
お前がすべきなのはリトリート(退却)、オレらがストリートを爆発させてる間にな
クレイグ・マックのヒット曲「Flava in Ya Ear (Remix) 」からBusta Rhymes(バスタ・ライムス)の怒涛のライミングがイケてるリリック。
The Notorious B.I.G(ザ・ノトーリアス・B.I.G)、Rampage(ランペイジ)、 LL COOL J(LL・クール・J)、バスタ・ライムスという5人の超ドープなラッパーが乗りこなすビートはマジで“アツい(heat)”。彼らの音楽はまさにストリートを“blow up”させるヤバい一曲。5人のラッパーたちがストリートをぶちあげてる間に、他のラッパーがすべきことは“retreat(退却)”ってわけだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。