ストリートで大人気！20年前から現代にやってきたタイムスリップB-BOYゴウとは？

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアについてインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月は先日行われたラヴィット！『耳心地いい-1グランプリ』で優勝、アメリカズ・ゴット・タレントでも注目を集めたお笑いコンビ、ゆんぼだんぷのカシューナッツさんです。ヒップホップ好きとしても知られ、ストリートでは「タイムスリップB-BOYゴウ」として大人気のカシューナッツさん。ヒップホップ・キャリアについて全4回に渡りお伺いしました。

前回までの記事はこちら→どん底から芸人人生をかけ、東京へ。ゆんぼだんぷ・カシューナッツの成り上がりストーリーとは？

2000年代からタイムスリップしてきたB-Boy、タイムスリップB-BOYゴウとは？

レペゼン：
20年前から現代にタイムスリップしてしまったB-Boyが古着を紹介したり、DJプレイしたりする動画がストリートで大人気となっているカシューナッツさんですが、「タイムスリップB-BOYゴウ」というキャラはどうやって生まれたんですか？

 

 

 

 

 

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カシューナッツ：
きっかけはコロナですね。コロナ前までは少しずつお笑いでメシを食えるようになってきてて。海外からのオファーもいただいたりして、結構良い感じだったんですが、コロナで全部なくなっちゃって。

レペゼン：
それはきついですね…

カシューナッツ：
これ、なんかやらんと頭おかしなるぞと思って。
それでふと思い浮かんだのが、下北沢の古着屋だったんですよ。

レペゼン：
そうなんですね。またなぜそこに？

カシューナッツ：
僕、下北沢好きでよく行くんですけど、古着屋にPhat FarmとかPelle Pelleとか、いわゆる2000年代のB-Boyブランドが置いてるんですよね。
懐かしい！ってなって店員さんと話してたら、「シルエットがいいんで、若い子がたまに買うんです」って聞いて。
何かこれを面白く動画にできないかなと思ってできたのが、2000年代からタイムスリップしてきたB-Boy、「タイムスリップB-BOYゴウ」なんです。

レペゼン：
僕もいつも楽しく拝見させていただいております。

カシューナッツ：
自分はやっぱりヒップホップが好きなので、今30〜40代の、ダボダボファッション全盛期で、うさんくさいものが溢れてた時代好きな人に向けて動画を作ろうという意識でやってます。ただ時々タイムスリップしてるっていう設定を忘れちゃって、「あっこれ懐かしい！」とか言っちゃってるんですが笑

レペゼン：
笑

憧れのラッパーたち、そして大人ヘッズたちからの嬉しい反響

レペゼン：
反響はどうでしたか？

カシューナッツ：
すごく大きくて自分でも驚いてます。まさかここまでいろんな人に見てもらえるとは思ってなくて。
ラッパーの方もフォローしてくださったりしてすごく嬉しいですね。TWIGYさんやDABOさん、Zeebraさんも見ていただいてるみたいで。

レペゼン：
すごい！！

カシューナッツ：
あと自分が毎月「TIMESLIP NIGHT​​」という90〜2000年代の曲ばかりをかけるイベントをやってるんですけど、そこにも結構動画を見て来ていただける方もいて。

*「TIMESLIP NIGHT ~90s, 00s HIPHOP R&B only party ~」
Ruby Room Tokyoで行われている90年代、2000年代のラップ、R&Bソング限定のパーティー。2000年代に青春を過ごした大人ヘッズを中心に毎回盛り上がりを見せている。次回は11/3、12/25に開催予定。

カシューナッツ：
先日はDABOさんに出ていただきました。僕、高1の時にDABOさんが岡山の地元にライブで来て、観に行ったことがあるんです。けど人多すぎて酸欠になっちゃって。途中で出たんすけど、再入場禁止で…。外で音だけ聞いてたっていう悔しい思い出があって笑

レペゼン：
それは悔しいですね…

カシューナッツ：
今回は自分の中でその時のリベンジみたいな感じで。
目の前で「拍手喝采」とかしていただいたのは本当に感動でした。

レペゼン：
ヒップホップドリームを叶えてますよね。

カシューナッツ：
まぁ本当に一ファンなんですけど笑
ただどんなことにも言えると思うんですが、ファンとして楽しむのももちろんいいけど、自分もやる側とか内側に入ったら、もっと楽しくなるじゃないですか。それを今やってる感じですかね。

レペゼン：
それKRSワンも同じこと言ってました。

カシューナッツ：
そんな御大と笑
恐縮です笑

タイムスリップB-BOYがオススメする2000年代ソング

レペゼン：
タイムスリップB-BOYとして聴いてほしい曲はありますか？

カシューナッツ：
僕が当時やられた曲で、THA BLUE HERB のBOSSさんとDJ KRUSHさんのアルバム「ZEN」収録の「Candle Chant」 ですね。BOSSさんとKRUSHさんの共通の知り合いのMCラフラ・ジャクソンさんが亡くなった時に、ラフラさんへの追悼として書かれた曲です。

レペゼン：
どういったところが印象的だったんですか？

カシューナッツ：
やっぱりラップのリリックって、金持ってるとか、強いとか、セルフボースティングなものが多いじゃないですか。
けどこの「Candle Chant」で歌われているのは、死者への弔いという悲しいテーマで。ただ最後には希望がある作りになっているんですね。

レペゼン：
なるほど。

カシューナッツ：
好きなリリックがあって、まず冒頭の

時間っていう舟は行き先は有限だ
動き続けてる限りは
しかし止まった瞬間からが無限だ

死んだことで時が止まってしまうことを悲しく表現してる部分と、後半の、

人生っていう風船はやはり有限だ
しぼんでいく限りは
何度も膨らませ続けることができるからこそ無限だ

命のループを話しているという部分ですね。
そういうことを題材に歌うラップもあるんだなっていうの知って、すごい曲だと思ったのを覚えてます。

今後の目標

レペゼン：
今後はどういった活動をしていきたいですか？

カシューナッツ：
海外の仕事もそうですし、訪日外国人向けのショーをやっていきたいですね。
あと今、DJスクールに通ってスクラッチとかも練習してて、それをゆんぼだんぷのネタにも取り入れたいなと。
例えば、DJのいろんな音をサンプリングしてショーを作ったり、登場していきなりDJしてめちゃめちゃスクラッチしたり。

レペゼン：
おもしろそう！

カシューナッツ：
そういう音楽やDJとお笑いを絡めたものをやっていこうかと思ってます。あと最近自分のアパレルも始めたので、よかったらそちらもチェックしていただけると嬉しいです。

TIMESLIP B-BOYのオフィシャルショップはこちら↓
TIMESLIP B-BOY official shop

レペゼン：
チェックします！
この度はありがとうございました！

カシューナッツ：
ありがとうございました！