B-BOY農家 / 山倉慎二 a.k.a. BRING BACKが「米を炊く時に聴くラップ」|あの人も実はヒップホップ Vol.23

夢はスヌープ・ドッグと米炊き!?日本の米を世界へ発信するライスペクト・プロジェクトとは?

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のお気に入りの曲を毎月紹介していく「あの人の勝負曲」。今月はブレイクダンサーであり、稲作&イチゴ農家「SHOKURO(ショークロ)」のオーナー、山倉慎二(やまくら・しんじ)さんに4回に渡ってインタビューしていきます。第3回目は「米を炊く時に聴くラップ」について話して頂きました。

お米を炊く時に合うのはUsherの「Yeah!」

レペゼン:
今回は「米を炊く時に聴くラップ」について聴いていきます。
まず山倉さんはご自身でお米を炊きますか?

山倉慎二:
もちろんです。お米を「炊く」カルチャーを世界へ広げるために活動してるんで。

レペゼン:
なるほど笑
では、その時にかけるラップ曲ってありますか?

山倉慎二:
ラップではないんですが、R&Bなら聴きますね。
特にお米を研ぐ時に合うのはアッシャーの「Yeah! 」ですね。

Usher「Yeah!  ft. Lil Jon, Ludacris」

レペゼン:
それやばいすね笑
フックの“ Yeah!”のとこで、めっちゃ気持ち良く研げそう笑

山倉慎二:
間違いないです笑
18歳くらいのときにサウスに超ハマったんですよ。
ハイハットが効いたチキチキ・ビートが大好きでした。

レペゼン:
懐かしいですねー!
リル・ジョンとかもすごい衝撃でしたもんね。

山倉慎二:
そうそう!
ヤング・ジョックとかね。その頃はダンスはまだやってなかったんすけど、もうとにかくアッシャーがかっこよすぎて、めっちゃ真似してたんすよ。

レペゼン:
それめっちゃわかるなー笑

山倉慎二:
すげぇ斜めにアトランタの帽子を被って紺のジャケットを着て、白いストライプシャツを着ながらベルトのバックルを出すみたいな笑

レペゼン:

靴はエアフォース・ワンですか?笑

山倉慎二:
もちろん。
耳はジルコニアのピアスをつけてました笑

レペゼン:
完全にアッシャー笑
それを新潟でやってたんですね笑

山倉慎二:
やってましたねー笑
それくらいハマってたんで、今でもやっぱ聴いちゃうんですよ。
特にお米を炊きながら聴いちゃってます笑

レペゼン:
めっちゃ良いすね笑

米を炊くカルチャーを世界に広げる「ライスペクト・プロジェクト」

山倉慎二:
実は最近お米の曲を作ってて。

レペゼン:
えっ!スーパー・イチゴヒメ・ギャングスタ(Vol.2参照)としての新曲ですか!?

山倉慎二:
いえ、お米の方は“SHOKUROお兄さん”って名前でやってて。
「ライスペクト・プロジェクト」ってのをやってます。

レペゼン:
気になるポイントが多すぎます笑
「ライスペクト・プロジェクト」とは一体どんなプロジェクトなのでしょうか?

山倉慎二:
「ライスペクト・プロジェクト」は“米を炊くカルチャーを世界に広げる”っていうプロジェクトですね。今って日本人のお米の消費量がすごく下がってるんですよ。で日本人に米を食べてもらうためには、消費者の意識を変えるしかないと思ったんですね。
「米ってクールだよね」ってなるようなムーブメントを作りたくて。
それが「ライスペクト・プロジェクト」です。

【イベントでの山倉さん】

レペゼン:
アツいです。
具体的にどんな活動をされているんですか?

山倉慎二:
とりあえずロサンゼルスに行こうと思ってます。

レペゼン:
えっどういうことですか!?

山倉慎二:
ロサンゼルスのストリートで米炊きてぇなと思って。

レペゼン:
やばすぎる。

山倉慎二:
世界でバズらせれば日本人ももう一回米の素晴らしさを再確認してくれるだろうと思って。
ただ資金がないから今クラウドファンディングの準備してるんすよ。
資金が集まったら、行こうと思ってます。
ロスのストリートで米炊いて、歌ったり踊ったりして、壮大にスベってこようかなと。

レペゼン:
いやぁ…それはマジで最高ですね。

山倉慎二:
それで万が一人が集まったらおもしろいじゃないですか。
外人が米を食って、「うめぇ!」ってなってる動画を見たら、日本人も米の素晴らしさに気付くんじゃないかなと思って。

レペゼン:
アツいです。
マジで良い企画ですね。

山倉慎二:
ほんとにそろそろゲームチェンジしないとやばいなと思ってるんで。

レペゼン:
米の消費量が落ちているのはなぜなんでしょう?パンに乗っ取られてるんですかね?

山倉慎二:
んーまぁ、パンとかラーメンとかもあると思うんすけど、やっぱり1番の理由は日本が全体的に裕福になったってことかなと。食卓におかずがいっぱいあって、米は少しみたいな。
昔はたくあんと米をいっぱい食べるみたいな時代だったわけじゃないですか。

レペゼン:
確かに。そういうイメージありますね。

山倉慎二:
だから僕はもう1回、米にリスペクトを取り戻してほしいなということで、
「ライスペクト・プロジェクト」をやってるんですよ。

レペゼン:
素晴らしいです。

山倉慎二:
で、僕の最終的な夢はスヌープ・ドッグと一緒に米を炊くこと。
だからそれもLAでやりたいなと。

レペゼン:

スヌープも料理好きですもんね笑

【料理家マーサ・スチュワートと一緒にマッシュド・ポテトを作るスヌープ・ドッグ】

山倉慎二:
そうそう笑
米を炊いて、のりでロールに巻いて一緒に食べます笑

レペゼン:
最高です笑

山倉慎二:
ありがとうございます!
みんなでスヌープと米炊きましょう!

B-BOY農家、山倉さんが米を炊く時に聴くラップ・ソングはUsherの「Yeah!」。次回は踊る時にテンションが上がるラップについて聞いていきます!お楽しみに!

プロフィール

  • 山倉 慎二(やまくら  しんじ)

    山倉 慎二(やまくら しんじ)

    新潟県新潟市江南区で水稲といちごを栽培する農家「SHOKURO(ショークロ)」の代表。「農業にエンターテインメントを」をモットーに、ブレイクダンスやラップ、動画配信などを取り入れた新しい農業の発信のスタイルを実践している。「音楽」「ファッション」「映画」「漫画」などカルチャーについてドープに語るポッドキャスト「ディグトリオ」をSpotifyで配信中。

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