ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のお気に入りの曲を毎月紹介していく「あの人の勝負曲」。今月は書道家/墨象家、古川司裕(ふるかわ・しゆう)さんをゲストにお迎えし、書道家としての活動のお話や、書道中に聴くヒップホップ曲、チルする時に聴く曲、移動時に聴く曲などについて聞いていきます。第4回目の今回は古川さんの書道塾について、そして「初めてヒップホップに触れた曲」について話して頂きました。
「書道を嫌いになって欲しくない」
レペゼン:
子供から大人まで書の基本から、実用・創作やアートを教えていらっしゃるとのことですが、教える際に意識していることはありますか?
古川司裕:
ただ上手い字の書き方を教えるだけにはしないという事ですかね。
正直、「習字」「臨書」は家でもできるんで。
基本はもちろん価値観を広げるアートとしての書、線表現、解釈など、魅せる書や視覚美を伝えています。
レペゼン:
良いですね。例えばどんなことをされてるんですか?
古川司裕:
例えば墨流し*のような物理的アート、そして音楽や写真を見て感じたままに筆を動かす表現、アクションペイントなど様々です。低学年の子たちは夏休みの自由研究に墨流しを使って作品を作っていました。
* 墨を水に垂らした際にできる模様を紙に写し取る技法
【墨流しの様子】
レペゼン:
へー!
面白そう!
古川司裕:
そうなんです。そういったことも通して書道の色んな楽しみ方を知って欲しいんです。というのも書道を嫌いになるのが一番良くないなって。
やはり僕の周りでも小さい頃に書道を習っていたけど、楽しくなくて辞めてしまったって話をたくさん聞くので。それってすごくもったいないなって思っていて。
レペゼン:
そうですよね。
古川司裕:
やっぱり僕は書道を嫌いになって欲しくないんですね。
自分が書道を続けてきて、すごく面白いものだと思っているので。
だからやはり書道の楽しさを多くの人に伝えていって、少なからず書道の発展に貢献したいと思っています。
レペゼン:
応援しております!
初めてヒップホップに触れた曲
レペゼン:
では、今回は初めてヒップホップに触れた曲を教えてください。
古川司裕:
僕が初めて買ったCDは、RIP SLYMEの「ONE」でした。
レペゼン:
世代ですねー!
古川司裕:
ゴリゴリ世代です。
そこからTERIYAKI BOYZ、Pharrell Williams、N.E.R.D、The Black Eyed Peas って流れでハマっていきました。
レペゼン:
そういったアーティストは、誰かに教えてもらったんですか?
古川司裕:
そうですね。
従姉妹のお姉ちゃんが大のヒップホップ好きで。
今も昔もゴリゴリのマッチョの黒人が好きな人なんですけど。
レペゼン:
笑
古川司裕:
その従姉妹の影響で、小学校高学年ぐらいから聴き始めましたね。
レペゼン:
RIP SLYMEもその従姉妹のお姉さん経由?
古川司裕:
そうすね。
しかも「ONE」には結構思い出があって。
僕、小学校から野球をやってたんですけど、
正直小さい時は試合で負けて悔しいって思ったことがなくて。
レペゼン:
なるほど。
古川司裕:
でも小6の時にある試合で負けた時、ものすごく悲しくて。
で、家に帰って初めて泣いちゃったんです。
レペゼン:
それは何か特別な試合だったんですか?
古川司裕:
小学生で最後の試合だったんです。
で、チームメイトはみんな地元の中学校へ行くんですけど、僕だけ違う地域の全寮制の学校へ行くことになっていたので。
これで離れ離れになるなっていうので、悲しかったって感じですね。
レペゼン:
それは寂しいですね。
古川司裕:
で、その時自分の部屋でワーッて泣いてる時、
なんとなく流してた「ONE」が耳に入ってきて。
「それぞれひとつのlife、それぞれが選んだ style
それぞれひとつのlife、ひとつの愛を yeah yeah」
って。
レペゼン:
どんぴしゃなリリック笑
古川司裕:
そうそう笑
なのでそこも含めて思い出の一曲ですね。
個展について
レペゼン:
直近で、古川さんの作品を見たい場合はどこに行けばいいですか?
古川司裕:
ちょうど今東京で個展をやっています。
「肌理-texture-」というタイトルで、質感をテーマに向き合った墨象作品を中心に展示しているもので、形態を描く具象から、時間の推移を表現する抽象的なもの、そして質感の違う素材が不均等に重なり合うゆらぎを表現した「肌理」というテーマのまで様々な切り口の作品を出しています。
親友のカメラマンと幡ヶ谷owl 2nd floorで9.23〜10.5までの2週間、開催してますので、お近くの方で、お時間があれば、ぜひお越し頂ければと思います。
レペゼン:
面白そうですね。ぜひ行ってみたいです。
改めてこの度はありがとうございました!
古川司裕:
ありがとうございました!