プロバスケットボール選手・遠藤 祐亮が語るチーム、家族、そしてヒップホップ

誰よりも負けず嫌いだったからこそ掴んだプロのキャリア。遠藤選手のヒップホップ・マインドとは?

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のキャリアについてインタビューしていく「あの人も実はヒップホップ」。今月はBリーグ・宇都宮ブレックスに所属するプロバスケットボール選手、遠藤 祐亮(えんどう・ゆうすけ)さんに4回に渡って、お話をお伺いしました。

前回までの記事はこちら→ プロバスケットボール選手・遠藤 祐亮のヒップホップ・バスケ道とは?

宇都宮ブレックス、家族、そしてヒップホップ

レペゼン:
市船高校時代は挫折を経てウィンター杯ベスト8大学では2部リーグの底辺から1部へと成り上がり周りから絶対無理だと言われたにも関わらずプロ入りを成し遂げた遠藤選手。常に逆境に打ち勝ってきたわけですが、自分がこの部分では人に負けないというストロングポイントはありますか?

遠藤 祐亮:
やっぱり負けず嫌いってところかな。そこが一番のストロングポイントかもしれないです。
日本人も外国人もポジション争いはめっちゃ激しいんですけど、それがあるから勝ち残ってこられたのかなと。

レペゼン:
勝負の世界では一番大事なことですよね。

遠藤 祐亮:
負けず嫌いなので、若い時は誰よりも自主練してましたし。その頃から培ってきたフィジカルの強さは今でも若手選手に負けないと思ってます。

レペゼン:
カッコいいです。
今後のBリーグでの目標はありますか?

遠藤 祐亮:
所属チームの宇都宮ブレックスに貢献していきたいですね。
なかなかプロから声がかからない時期に拾ってもらったという恩もありますし。

レペゼン:
プロ入り以来ずっと宇都宮ブレックス一筋ですもんね。

遠藤 祐亮:
そうですね。プレーさせてもらえるんだったら、栃木にいたいです。
あと大きいのは、家族もいるのであまり移動したくない笑

レペゼン:
それは間違いないです笑

遠藤 祐亮:
息子が二人とも小学生で、転校って結構大変かなと思ってて。

レペゼン:
確かにそうですね。
お子さんにもバスケしてほしいとかってあるんですか?

遠藤 祐亮:
ありますね!
長男は今10歳なんですけど、バスケをやっています。

レペゼン:
バスケやられてるんですね!

遠藤 祐亮:
そうなんです。選手同士で一緒のコートに立ちたいという思いもあるので、息子が選手になるまで自分も現役を続けられるように頑張っていきたいですね。

レペゼン:
素敵です!
次男さんは何かされているんですか?

遠藤 祐亮:
次男はまだ1年生なので、自由にやってます笑

レペゼン:
ご家族と車で出かける時もあると思うのですが、そういう時にヒップホップは流しますか?

遠藤 祐亮:
車でかけることは多いんですけど、妻にやめろって言われますね笑

レペゼン:
あるあるですね笑

遠藤 祐亮:
長男には小さい頃から結構聴かせてるんで、あんまり抵抗ないみたいなんですが笑
ただ次男が何これみたいになっちゃって笑

レペゼン:
まだちょっと早いのかもしれないですね笑

最近ハマってるのはOZROSAURUSとKREVAのコラボ曲

レペゼン:
最近ハマっていたり、試合前に聴いているラップソングはありますか?

遠藤 祐亮:
最近はやっぱりOZROSAURUS「Players’ Player feat. KREVA」ですね。

レペゼン:
めっちゃカッコいいですよね。
好きなリリックはありますか?

遠藤 祐亮:
全部カッコイイですけど、なんだろうな。全部が深すぎて。
強いてあげるならフックの部分でKREVAが「お前らが辿り着かせたのかもなここまで」とラップしてるところかな。

レペゼン:
アツいですよね!

遠藤 祐亮:
自分もプロ入りの時に周りの人からお前じゃ無理だって結構言われてて。
それを見返したいという気持ちで、ずっと頑張ってきた部分があるので。ある意味、周りのそういう言葉がなければ「なにくそ」で頑張れなかった部分があったので、このリリックはすごく自分にハマりますね。

プロを目指す人たちに向けて

レペゼン:
どのジャンルでもプロを目指していて挫折してしまうことってあると思うんです。逆境を乗り越えてきた遠藤さんなりの、目標に向かって頑張る人達へのメッセージを頂きたいです。

遠藤 祐亮:
やっぱり自分を信じることですかね。それがすごい大事だなと思っています。
僕自身、周りから「お前じゃ無理」と言われても、自分を信じてやってきたのもあるし、結果が出ない時に自分はもっとできるって信じて、練習し続けて結果が出たので。途中で辞めちゃうこともできたと思うんですけど、辞めずにやり続けたことが今に繋がっていると思っています。
自分をブラさずにやり続けたことが、良い結果に結びついた。とにかくやり続けるっていうのが、僕が経験して感じたことですかね。

レペゼン:
ありがとうございます。
この度は貴重なお話しをありがとうございました!

遠藤 祐亮:
ありがとうございました!

プロフィール

  • 遠藤 祐亮(えんどう・ゆうすけ)

    遠藤 祐亮(えんどう・ゆうすけ)

    B.LEAGUE 宇都宮ブレックス所属のプロバスケットボール選手。ポジションはポイントガード・シューティングガード。千葉県出身。小学校からバスケを始め、中学校では千葉県大会2位、関東大会に出場する。高校は千葉県屈指の強豪校、船橋市立船橋高校に進学。3年生の時にはウインターカップベスト8を成し遂げる。大東文化大学を経て、2012年にリンク栃木ブレックスと育成契約を結び、TGI D-RISEに入団。1年目でコールアップされ、リンク栃木ブレックス(現 宇都宮ブレックス)に所属する。以後、強靭なフィジカルを活かしたリーグトップクラスのディフェンス力で、宇都宮ブレックスの中心メンバーとして活躍している。