祝!!Wu-Tang Clan 来日記念:U-God 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.392

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

U-God

ユー・ゴッド
紹介アーティスト
U-God, ,
祝!!Wu-Tang Clan 来日記念:U-God 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.392
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.392の今回はWu-Tang Clan(ウータン・クラン)の実に29年ぶりにして最後の来日ツアーとなる「Wu-Tang Forever: The Final Chamber」開催記念特集の第7回、U-God(ユー・ゴッド)編。

硬いライミングと創造性溢れるワードプレイ、そしてアグレッシブなスピットが特徴的な”Golden Arms” こと、U・ゴッドのリリックをチェックしていこう!

まずはウータンの1stアルバム『Enter the Wu-Tang (36 Chambers)』収録の「Da Mystery of Chessboxin’」!                               

「Da Mystery of Chessboxin’(1993)」

Raw, I’ma give it to ya with no trivia
生々しくいくぜ、お前にぶつけるこいつはノー・トリビア

Raw like cocaine straight from Bolivia
直送コカインレベルで無加工、産地ならボリビア

My hip-hop will rock and shock the nation
オレのヒップホップがロックして、揺るがすこの国家

Like the Emancipation Proclamation
まるで奴隷解放宣言

Weak MCs approach with slang that’s dead
死んだスラングを使って、近づいてくる軟弱なMCども

You might as well run into the wall and bang your head
それじゃ自分から壁に突っ込んで、頭ぶつけてるのと同じだぜ

U・ゴッドらしいハーコーなライミングだ。初っ端から“no trivia(トリビアなし)”と“from Bolivia(ボリビア産)”で硬く踏んでくるU・ゴッドのラップスタイルは、ボリビア直送のコカインのように“raw(生々しい、加工されてない)”。

それを証明するように、“nation(国家)”と“Emancipation Proclamation(奴隷解放宣言)”という超難易度の高いライミングを畳み掛け、奴隷解放宣言レベルでアメリカに衝撃を与えるヒップホップマインドをぶちかます。

そんな彼に対抗するMCたちはしょうもないスラングを使ってバトルを仕掛けてくるけど、それは自分から“run into the wall and bang your head(壁に突っ込んで、頭をぶつけてる)”、つまり自爆してるのと同じだぜってわけだね。

続いては2000年リリースのウータンの3rdアルバム『The W. 』収録のヒットソング「Gravel Pit」をチェック!

「Gravel Pit(2000)」

Yo, step to my groove, move like this
踏み入れる俺のグルーヴ、こんな感じで動いてみな

When we shoot the gift of course it’s ruthless
オレたちがぶちかませすこの才能、当然容赦しねぇぜ

Grab the mic with no excuses
マイクを握る、言い訳なし

In a sec, grab the Tecs, salute this
秒で掴み取るTec-9、こいつに敬礼

Executing, shaking all sets, and I’m breaking all hex
処刑していく、震わせて、ぶっ壊してくジンクス

I’m taking all bets, wu bomb best, who want the dram’ next
全部ベットしてく、ウーの爆弾が最強、次にドラマを欲しがってるのは誰だよ?

RZA(レザ)のファンキーでグルーヴィーなビートを乗りこなすU・ゴッドのフローが心地良いライン。誰もついてこれない高次元のフローとライミングをぶちかますU・ゴッドはまさに本物のラッパー。マイクを握ったら言い訳なしで、間違いないリリックをかましてくれる。ただ対抗してくる奴らにはTecs(Tec-9:セミオートマチック拳銃)を片手に、いつだって臨戦体制だ。そんな彼は“hex(ジンクス)”を覆し、持ってるものを全部ベットしてヒップホップゲームを勝ち上がっていくってわけだね。

ラストは彼のソロ・デビューアルバム『Golden Arms Redemption (1999)』収録の「Dat’s Gangsta」!

「Dat’s Gangsta(1999)」

Explode code of silence my violence you respect
爆破する沈黙の掟、オレの暴力をお前はリスペクト

Liver than flesh that this mic head the best
生身以上に“生きてる”存在、マイク・ヘッド、最強だろ

Veteran chest never say die never say rest
ベテランの胸は絶対くたばるとか休むとか語らない

The hang time derange in this rap game divine
滞空時間は狂ってる、まるで神の領域のラップゲーム


“Golden Arms (黄金の腕)”というニックネームを持つU・ゴッドは、ラップパフォーマンスに徹底的にこだわる”  mic head(マイク・ヘッド)”。例え年を経ても休むことなくそのスキルを磨き続けているからこそ、競争の激しいラップゲームの中で長く生き残れてるってことだ。

 

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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