Southside 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.286

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

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Southside

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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」今月はプロデューサー特集。今回取り上げるのはプロデューサー集団 808 Mafiaの創設者として、2010年代以降のトラップ・ミュージック・シーンを作り上げてきたSouthside(サウスサイド)。トラップシーンを代表する敏腕プロデューサーのキャリアをヒットソングと共に振り返っていくよ!

生まれはアトランタの“サウスサイド”。ビートメイクのきっかけは叔父さんが盗んできたパソコン!?

1989年、ジョージア州アトランタ南部で生まれたサウスサイド。
少年時代は野球少年だったということで、両利きだったこともあり、左右どちらでも投げて、ヒットが打てるプレーヤーとしてリトル・リーグで活躍していそう。
そんな彼がビートメイクにハマったのが、なんと叔父さんが盗んできたパソコン。叔父さんはよく色んなものを盗んでくる人だったみたいで、ある日、盗んできたパソコンを少年だったサウスサイドに与えたんだ。サウスサイドのお父さんもビートメイクをしていたこともあり、サウスサイドはビートメイクに熱中。次第にプロデューサーとしてのキャリアを志すようになる。

そんなサウスサイドの大きな転機となった曲の一つが、若い時からプロデュースを担当してきた同郷のアトランタ出身のラッパー、Waka Flocka Flame(ワカ・フロッカ・フレイム)と制作した「Fuck the Club Up」だ。

Waka Flocka Flame「Fuck the Club Up(2010)」

Bitch I’m crunk, bitch I’m crunk
Shawty, I’m tired of this lame nigga talking shit

ビッチ、オレはクランク、クランクなバイブスだぜ
可愛い子ちゃん、オレはクソみてぇなことを言うダサいやつにはうんざりだよ

“crunk(クランク)”は“ crazy(イカれている)” と“ drunk(酔っ払った)”が合わさったスラングで、「 酔っ払ったりして、クレイジーな状態」を意味する言葉だ。

元々はアメリカ南部で「パーティーでみんながハイになって、活気に溢れている状態」を表すために使われていた“crunk”は、2000年代初期にアトランタのレジェンド・プロデューサー、Lil Jon(リル・ジョン)の作り上げたサウンドの呼称として一気に世界的に広まった言葉だ。

ワカ・フロッカ・フレイムやサウスサイドはまさにリル・ジョンのサウンドを聴いて育った世代。そんな彼らが“crunk”の次のムーヴメントである”trap”を作り上げていったわけだね。

ジェイ・Zとカニエ・ウエストのアルバムにも参加。一躍シーンの人気プロデューサーに。

新進気鋭のプロデューサーとしてシーンで認知度を上げていったサウスサイドは、2011年にはKanye West(カニエ・ウエスト)とJay-Z(ジェイ・Z)のアルバム『Watch the Throne』の制作に参加、収録曲「Illest Motherfucker Alive」をカニエと共に制作し、リリース。さらにRick Ross(リック・ロス)Meek Mill(ミーク・ミル)などとコラボし、活躍の場を広げていく。

そんな彼のさらなるステップアップに繋がったのがDJ Spinzeとともに制作したFuture(フューチャー)のヒットソング「F*ck Up Some Commas」だ。

Future 「F*ck Up Some Commas(2015) 」

The burner is on me, can’t play with that money
I’m fucking with shorty, I’m loving the way that she fucking me

バーナーを装着、その金じゃあ遊べねぇな
オレはお前の女とファックしてる、彼女のファックの仕方が最高に好きだぜ

ゴリゴリにギャングな内容だぜ。”the burner(バーナー)”はスラングで「銃」のこと。つまり銃を装着して武装しているフューチャーは君の彼女とファックしちゃってるわけだね。サグいぜ…。

「F*ck Up Some Commas 」はビルボード・ホット100 で最高 55 位を獲得、 20 週間もの間チャートにランクインされ、サウスサイドの最大のヒット曲の一つになったんだ。

プロデューサー集団、808マフィアを率い、シーンを席巻

「808 マフィア」はサウスサイドがプロデューサーとしての活動を始めた当初に立ち上げたプロデューサー集団。TM88、 Maxlordなどの敏腕プロデューサー、エンジニアを要する精鋭集団だ。

彼らがこれまでにプロデュースしてきたアーティストはフューチャーやYoung Thug(ヤング・サグ)、 21 Savage(21 サヴェージ)、 Chief Keef(チーフ・キーフ)など2010年代以降のヒップホップシーンを牽引してきたスーパースターばかり。

まさに現行ヒップホップの最先端サウンドを作ってきたサウスサイドと808マフィアが最新作でタッグを組んだのが、ジョージア出身のラッパー、Lil Yachty(リル・ヨッティー)だ。サウスサイド特集のラストは、サウスサイドとリル・ヨッティーによるダーティーでトリッピー、そして間違いなくハイプな一曲「Gimme Da Lite 」!

Southside, Lil Yachty「Gimme Da Lite(2023)」

Free all my lil’ homies, they was goin’ insane
Couple of new niggas tryna join the gang

オレのホーミーたちを自由にしてくれよ、あいつらは狂っていたのさ
新しい奴らがギャングに加入しようとしているぜ

「Gimme Da Lite」は今年中のリリースが噂されているサウスサイドのアルバムに収録予定の一曲。アルバムには一昨年リリースされた、FutureとTravis Scott(トラヴィス・スコット)が参加した「Hold That Heat」も収録予定。豪華ゲストを迎えたアルバムになることは間違いなしの新アルバムのリリースが楽しみだぜ。

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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