今回紹介するスラング
thumping
とても大きな、低音がガンガンと響く
目 次
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.56の今回取り上げる単語は「thumping(サンピン)」。
「とても大きな、低音がガンガンと響く」などの意味で使われるスラングだ。日本のヘッズのみんなにはお馴染みのレジェンド・イベント「さんぴんキャンプ」で知られている単語だね。早速USラップのリリックから使い方をチェックしていこう!
まずはウェストコースト・ヒップホップのレジェンド、Kurupt と Daz Dillinger が組んだユニット「Tha Dogg Pound」の名曲「Who Ride Wit Us」から「thumping」の使い方をチェキ!
①Tha Dogg Pound 「Who Ride Wit Us(1999)」
When the six-tray bounce, the street scrapin’ the bumper. Wit the sound for the summer that be thumpin’ and hummin’. Hoppin’ up the ‘Shaw on a Sunday, what a fun day.
「オレのシックス・トレイがバウンスする時、ストリートがバンパーをスクラップにしちまう。夏に向けてのサウンドが鳴り響いて、ハミングしてるぜ。ある日曜にはクレンショーにホップして乗り込む。最高に楽しい1日だぜ。」
いや~アガるね。
「Who Ride Wit Us」は特にポップダンス(Popping)のショーやバトルでよく使われる90年代、ウェストコースト・ヒップホップの名曲だ。
リリックで出てくる「シックス・トレイ」とはウェストコーストのギャングスタの方々がMVでいつも乗り回しておられる63年型シボレー・インパラのこと。クラプトとダズの兄貴はそんなインパラで爆音の音楽を “ thumpin “させながら、クレンショー・ストリート(サウス・ロサンゼルスで最も危険とされるストリートの一つ。)に乗り込む。リアル・ギャングスタならではのハーコーな日曜日の過ごし方だぜ。
続いて紹介するのは所変わって、イーストコースト、ニューヨーク・レペゼン、Showbiz & A.G.の「Next Level」!
②Showbiz & A.G.「Next Level(1995)」
All I see is blinking lights, track boards, and fat mics. 950s, SP12s, MP60s. Shit is thumping, ear drums pumping. The shit is type hype ‘cause the sample is tight right.
「目に映るのは点滅するライト、トラックボード、そして太いマイク。950s、SP12s、MP60s。シットが鳴り響いてる。鼓膜が脈打っている。このシットなら最高にハイプなタイプ。サンプルがマジでタイトだからさ。」
950s、SP12s、MP60sは全て当時トラックメイキングに使われていた機器の名前。
950s(Akai S950)、SP12s(Emu SP-12)は共にサンプラー、MP60s(Akai MPC60)はMPCだ。サンプラー、MPCを駆使してA.G.がクリエイトしたリアル・シットが” thumping ” したなら、オレらの鼓膜も思わず “ pump(ポンプのように激しく動く)”しちゃうて感じだね。
ちなみにこの曲「Next Level(1995)」のDJ Premierのリミックス Verである「Next Level (Nyte Time Mix)」のトラックは映画「8 Mile(2002)」におけるクライマックスのラップバトルでエミネム演じるB-RabbitがLyckety-Splyt とバトルする場面で使われているよ。
ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.567のラストを飾るのは、LL Cool J「 I Can’t Live Without My Radio」!
③LL Cool J「I Can’t Live Without My Radio(1985)」
You would think it was a party, not a Cadillac. Cos I drive up to the ave, with the windows closed. And my bass is so loud, it could rip your clothes. My stereo’s thumpin’ like a savage beast. The level on my power meter will not decrease.
「パーティーだって思っただろ?キャデラックじゃなくて。なぜってオレがストリートに乗りつけたから。窓なら閉じたまんまだぜ。オレのベースはマジで音デケェから、お前の洋服も切り裂いちまうぜ。ステレオは野獣みたいに鳴り響いてる。パワーメーターのレベルは下がりゃしないぜ。」
これですよ、これ。
やはりヒップホップといえば、このどでかいラジカセ、Boombox。
LLのBoomboxから出る音はマジで “ thumpin’ ”。「どっかでパーティーやってんの!?」と勘違いしちゃうくらいの爆音を出すわけだ。オールド・スクール感がバンバン伝わってくるイケてるリリックだぜ。
RESPECT FOR ALL RAPPERS!
SEE YA!
TARO
訳は全て意訳です。(索引:Genius https://genius.com/ )
ラップの歌詞にでてくるようなイケてる英語を学びたいヘッズのみんなは日本で1番HIPでHOPな英語学習アプリ「JUICE」をゲットだ!!
日本で1番HIPでHOPな英語学習アプリ
「JUICE」
詳細説明ページ
iOS版アプリ
https://itunes.apple.com/fr/app/juice/id1309132501
Android版アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.juice_app
日本のストリートをレペゼンしよう。