prove|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.226

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

prove

証明する
紹介アーティスト
Lil Baby, Drake, Nas
prove|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.226
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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.226。今回取り上げる言葉は「prove(プルーヴ)」。「〜を証明する」という意味の単語だ。
早速USラップでの使われ方をチェックしてみよう!

まず紹介するのはLil Baby(リル・ベイビー)の「Sum 2 Prove」!

Lil Baby「Sum 2 Prove(2020)」

Yeah, my diamonds be VV’s
They don’t wan’ see us on TV unless it’s the news
I got somethin’ to prove
Yeah, I’m young, but got somethin’ to lose
In the street, I done paid all my dues

オレのダイヤモンドは不純物がごくわずかの一品
あいつらはオレをテレビで見たがらない、ニュースでもない限りな
オレには証明しなくちゃいけないことがある
オレは若くて、でも失うものがある
ストリートでの支払いは全部終えたぜ

リル・ベイビーのストリート・バイブス溢れるリリック。
高校を中退し、ドラッグディーラーとして生活していたベイビーは、今はラッパーとして大成功。“VV’s(Very, Very Slightly Included:不純物がごくわずかに含まれているという意味。ダイヤモンドは不純物が少ないほど高価とされる)”のダイヤモンドを身につけ、イケイケなご様子だ。ラップで成り上がって、自分の存在を証明したベイビーにはもうストリートでのしがらみは関係ない。ストリートのハードな生活を抜け出し、ラッパーとしての夢を掴んだベイビーの激アツなリリックだぜ。

続いてはDrake(ドレイク)の「Under Ground Kings」から「prove」の使い方をチェキ!

Drake「Under Ground Kings(2011)」

I’m countin’ all day like the clock on the wall, yeah, I need that
Making major changes to the life I’m livin’
I had no choice, I had to prove I made the right decision

一日中お金を数えてる、まるで壁の時計みたいに。オレにはこれが必要なんだよ
オレの人生に大きな変化をもたらす
選択肢はなかったんだ。だから正しい決断をしたって証明しなくちゃいけなかったんだ

いつもイケイケで怖いもの知らずのイメージのドレイクの繊細なリリック。
今ではラッパーとして億万長者になったドレイクだけど、そもそもそこに至れたのは、彼が自分の決断が正しかったたことを証明するために、努力し続けてきたからだよね。決断すること、そして覚悟を決めることの大事さを教えてくれるリリックだ。

ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.226のラストを飾るのは、Nas(ナズ)からJay-Z(ジェイ・Z)への伝説のディスソング「Ether」!

Nas「Ether(2001)」

(I) Fuck with your soul like ether
(Will) Teach you, the king, you know you
(Not) God’s Son across the belly
(Lose) I’ll prove you lost already

(オレは)お前の魂をファックする、まるでエーテル
(絶対に)教えてやるよ、王様、わかってんだろ、お前は
(ないぜ)腹の上に神の息子
(負けることは)証明してやるぜ、お前はすでに負けてんだよ                               

ナズの圧倒的なライミングスキルを感じるフックの部分だ。
まずタイトルの“Ether(イーサー)”は麻酔薬として使われる液体「エーテル」のこと。
実は欧米の言い伝えでは、幽霊はエーテルの匂いを嫌がるということがあり、ナズはジェイ・Zの魂に影響を与えるということを表現するために、このエーテルという比喩表現の素材として選んだよう。
つまりここで使われている「エーテル」には相手を眠らせる麻酔薬としての要素と敵の魂に影響を与える武器という二つの要素があり、“Fuck with your soul like ether(お前の魂をファックする、まるでエーテル)は“エーテルという武器を使って、お前の魂を眠らせてやるよ”という意味が込められているんだ。

そして続くラインでニューヨークのラップ・キングはお前じゃないと言い、その後に続けるのは“God’s Son across the belly(腹の上に神の息子)”のリリック。
これはナズがお腹に彫っている“God’s Son”の文字のこと。つまり東海岸のヒップホップの王は神の子である自分自身だと言っているわけだね。

そしてパンチラインでかますのが、I’ll prove you lost already(証明してやるぜ、お前はすでに負けてんだよ)のリリック。“belly(お腹)”と“already(すでに)”で韻を踏んでるのもカッコいいよね。

さらにお気づきの方も多いと思うが、文頭の “ I ”、“ Will ”、“ Not ”、“ Lose ” を並べると“I Will Not Lose(オレは負けない)”というメッセージにもなっているこの超絶テクニカルなリリック。

まさに神の子、ナズ。圧倒的なラップスキルで自分が最強だということを“prove”しちゃってるぜ。

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