WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.69の今回は「90年代 メンズ・アイドル特集」。
アラサー・アラフォー世代のレイディの皆さんは覚えているでしょう、あの90年代の熱狂を。あの見つめられたらとろけちゃうくらいホットでセクシーな異国のイケメン達を。
お気に入りの曲をCDからMDに移して、自分だけのプレイリストを作っていたあの頃。SPEEDが一大旋風を巻き起こし、ミニスカートに厚底ブーツのアムラー達がストリートを席巻し、TRFでコギャル達が踊りまくっていたあの頃。洋楽好きのガールズたちは海の向こうのイケメンたちの歌とダンス、そしてまるで「君だけを見てるよ」と言わんばかりの甘過ぎるスマイルに狂気乱舞していたんです。
今回はそんな90年代のガールズ達を熱狂させたレジェンド・メンズ・アイドル達を紹介していくぜ!
目 次
トップバッターは「Five(ファイブ)」。90年代の音楽シーンを代表するガールズ・グループ「Spice Girls(スパイス・ガールズ)」の男性ヴァージョンを作ろうという目的のイギリスのオーディション番組で選ばれたメンズ5人によって結成されたグループだ。
1997年にメジャーデビューしたファイブはデビュー当初こそ鳴かず飛ばずの日々が続いたんだけど、1998年リリースの「When the Lights Go Out」が大ヒット。結果的に1997年のデビューから2001年の解散までの5年間で全世界で約2000万枚を売り上げることになるスーパー・アイドルとなったんだ。今回紹介するのは、ファイヴが世界的アイドルになる転機となった曲「When the Lights Go Out」!
①Five「When the Lights Go Out(1998)」
Baby, when the lights go out. Every single word could not express. The love and tenderness. I’ll show you what it’s all about. Babe, I swear you will succumb to me. So, baby, come to me. When the lights go out.
「ベイベー、明かりが消える時には。言葉じゃもう言い表せない。この愛と優しさ。君にそれがどんなものか見せてあげる。ベイベー。僕には言い切れる。君は僕に屈するんだ。だから、ベイベー。僕のところに来て。明かりが消える時にね。」
このオーバーサイズ感がええのよね。
やっぱ90sと言えば、オーバーサイズのスポーツウェアや革ジャンにバギーパンツでしょ。そして歌の所々に入れ込むラップにニュージャック・スイングのノリを取り入れたダンス。王道の90sアイドル感が最高にかっこいいMVだぜ。
そんなファイブは2001年の解散後、再結成と解散を繰り返し、現在は3人で新生「Five」として活動中。もはや「Five」ではなく「Three」になってしまった訳なのだが、そのパワーは健在なようで、来年2020年2月~3月には約1ヶ月のスケジュールでイギリス国内30カ所を回るウルトラハード・ツアー、「The Boys Are Back! UKツアー」を予定している。「The Boys Are Back!」 はファイブと同じく90sにヒットを飛ばしたUKアーティストの「911」や「Damage」等との合同ツアー。青春時代にUKアイドルに熱狂した世代の方はイギリス旅行ついで90年代を席巻したアイドル達のライブを楽しんでみるのもアリかも?
続いて紹介するのは「*NSYNC(イン・シンク)」。
言わずと知れたJustin Timberlake(ジャスティン・ティンバーレイク)が所属していたスーパー・アイドルグループだ。今回紹介するのはUS国内で累計1000万枚を売り上げたファースト・アルバム「’N SYNC(1997)」から「I Want You Back」!
②*NSYNC「I Want You Back(1997)」
It’s hard to say I’m sorry. It’s hard to make the things I did undone. A lesson I’ve learned too well, for sure. So don’t hang up the phone now. I’m trying to figure out just what to do. I’m going crazy without you.
「ごめんて言うのは難しいよ。僕がしたことをなかったことにするのは難しいんだ。勉強になり過ぎたレッスンだったよ。本当に。だから今は電話を切らないで。何をすべきか理解しようとしてるんだ。君なしではおかしくなってしまうから。」
ジャスティン・ティンバーレイク、どんだけ美青年やねん。TAROには30億年かかっても出せないキラキラ感だぜ。
アラサー世代にとって、ジャスティンといえばビーバーじゃなくて、ティンバーレイクなんだよね。このイケメンっぷりでこの甘い声、そして踊れるときたらファンにならない方が無理って話。イン・シンクは、フロリダにあるユニバーサル・スタジオでパフォーマーとして働いていたChris Kirkpatrick(クリス・カークパトリック)が中心となり、作った5人組グループ。
メンバー構成は「The Micky Mouse Club(ザ・ミッキーマウス・クラブ)」というディズニーの子ども向け番組に子役として出演していたジャスティンとJ.C(ジェイ・シー).、そしてクリスと同じくオーランドのユニーバサル・スタジオでパフォーマーとして働いていたJoey(ジョーイ)、そしてミシシッピの音楽グループで活動していたLance(ランス)だ。
彼らはファースト・アルバムの「’N SYNC」に続いて、2000年にセカンド・アルバム「No Strings Attached」をリリースし、こちらもUS国内だけで総売上1100万枚以上という大ヒットを記録。最終的に1996年のデビューから、2002年の活動休止までの7年間で全世界でのレコード売上7000万枚以上という大記録を打ち立てたんだ。
活動休止もメンバー同士の関係は良好のようで、USのテレビ番組や音楽イベントなどでは度々メンバーが集まってゲスト出演しているよ。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.69、「90年代 メンズ・アイドル特集」のトリを飾るアイドルのは、全世界トータル・セールス1億4000万枚という桁違いの数字を誇る史上最強のメンズ・アイドル・グループ、「Backstreet Boys(バックストリート・ボーイズ)」。
ニック、ハウィー・DとA.J.、ブライアン、ケヴィンからなる5人組ヴォーカル・グループのバックストリート・ボーイズは1993年にフロリダ州オーランドで結成。結成当初はフロリダのショッピング・モールやテーマパークなどの会場を回ってライブをしていた彼らだが、1996年にファースト・アルバム「Backstreet Boys」をリリースするとこれがヨーロッパを中心に大ヒット。本国アメリカでも人気に火がついていくんだ。
ファーストの翌年にリリースしたセカンド・アルバム「Backstreet Boys(1997)」もヒットを記録し、波に乗る”バックス” が世界的なスーパー・スターになる転機となったのがサード・アルバム「Millennium(1999)」。全世界で3500万枚以上売れたとされるレジェンド・アルバムだ。「90年代 メンズ・アイドル特集」のトリを飾るのはそんなレジェンド・アルバム「Millennium」から皆さんご存知のあの曲。バックストリート・ボーイズから「I Want It That Way」!
③Backstreet Boys「I Want It That Way(1999)」
Tell me why. Ain’t nothing but a heartache. Tell me why. Ain’t nothing but a mistake. Tell me why. I never want to hear you say. I want it that way.
「教えてよ。心が痛くてどうしようもないんだ。教えてよ。間違いだって。教えてよ。君がそんなことを言うのはもう聞きたくないんだ。私はこの道を行くのって。」
良い!これなのよ!この見てるこっちがちょっと恥ずかしくなるくらいのザ・アイドルMV!
ブライアンの愛されキャラ感、ニックのチャラ系イケメンの立ち位置、ケヴェンのスーパー・モデル級のビジュアル、ハウィーのセクシー・ラテン系の雰囲気、そして1人だけちょっとヒップホップ寄りのファッションと独特のカッコつけ方をするA.J.。今の若手アイドルにはなかなか出せない際立つ個性と色気がミックスされた史上最高のメンズ・アイドル。それがバックストリート・ボーイズなんです。
そんなバックストリート・ボーイズは、今最新アルバム「DNA」の世界ツアー真っ最中。10月には東京と大阪でコンサートを開催予定だったんだけど、台風19号の影響があり、東京公演は中止に。ただ10/16(水)の大阪公演は予定通り開催され、会場の大阪城ホールは往年の ”バックス” ファンの皆さんの黄色い歓声で包まれた模様。
「90年代 メンズ・アイドル特集」のラストは、残念ながら会場まで足を運べなかったバックス・ファンの皆さんのため、3年前のバックストリート・ボーイズのライブ動画を紹介したい。歌われているのはバックストリート・ボーイズの往年の名曲「As Long As You Love Me(君が僕を愛してくれる限り)」だ。
全盛期から約20年が経った今、バックスのメンバー達ももう良いお年頃のおじさん。見た目もあの頃より少しふっくらしたかもしれない。もうボーイズと呼ぶには年を取りすぎてるかもしれない。でも彼らは今でもステージ立っている。そこにはいるのはあの頃と変わらぬ歌声とスマイルを届けてくれる、みんなのアイドル、「バックストリート・ボーイズ」なんだ。