WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.173の今回取り上げる単語は「hang out(ハングアウト)」。
「〜と遊ぶ」という意味の言葉だ。早速USラップの中での使われ方をチェックしてみよう!
まず紹介するのは、Kiana Ledé(キアナ・レデ)の「Ex」!
Kiana Ledé「Ex(2018)」
I don’t wanna be your ex We’re way too good at being friends Can we still hang out, on the low, get wild?
「あなたのEXにはなりたくないの。 私たちは友達でいるのが上手すぎるの。 まだハングアウトできるかな?内緒で暴れてみない?」
キアナのハイトーン・ヴォイスとエモなサウンドが最高に気持ちいい1曲。 “ ex(エックス) ” は「元カレ、元カノ」のこと。別れた元カレにまだ想いがあるキアナは彼の “ エックス ”という存在になりたくない。友達でいるのは楽しいけど、やっぱり元の関係に戻りたい。そんな複雑な感情が込められているんだ。
続いてはRico Nasty(リコ・ナスティ)の「IPHONE」!
Rico Nasty「IPHONE(2020)」
I shine with the lights off, he hates when I don’t call We might hang out once a month, then I’m going AWOL
「ライトを消して、私は輝く。彼は私が電話しないのが嫌なの。 1ヶ月に1回はハングアウトするかもね、私はAWOLするけど。」
今最も注目されるプロデューサー、100 gecsのDylan Brady(ディラン・ブラディ)がプロデュースした1曲。リコはパートナーと月に1回のハングアウトするみたいだけど、その時に彼女がするのが “ AWOL ” 。 “ AWOL ”とは “ absent without leave(許可なしでの欠席)” のこと。つまりリコはパートナーとのハングアウトの予定を彼氏に承諾を得ずにキャンセルするて感じだね。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.173のラストを飾るのは Thutmose(サットモーズ)。 ナイジェリア生まれ、ニューヨーク育ちのラッパーで、今年1月にアメリカを代表するEDMのDJ、Steve Aoki(スティーヴ・アオキ)がリリースした楽曲「Fav Boysz」に韓国のボーイズ・グループ、A.C.Eと共に参加するなど世界的にも認知度を高めてきているアーティストだ。今回紹介するのは2017年リリースの楽曲「WuWu」!
Thutmose「WuWu(2017)」
Tell me what your view is She from Malibu, she wanna hang out with the cool kids Bikini volleyball, she likes to show off in her two piece
「君の考えを教えて。 彼女はマリブ出身で、クールな奴らとハングアウトしてる。 ビキニでバレーボールして、ツーピース姿を見せつけるのが好きみたいだ。」
チルなビートな心地良い「WuWu」で歌われているのは、カリフォルニアのビーチで遊ぶセクシーギャル。“Malibu(マリブ)はロサンゼルスを代表する高級住宅地であり、“ two piece(ツーピース)”はビキニのことだ。この曲はサットモーズがカリフォルニアを訪れた際に、西海岸のリラックスしたバイブスにインスパイアされて作った曲なんだって。カリフォルニアの情景が思い浮かぶグッド・バイブスな1曲だね。