WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.183の今回取り上げる言葉は「certified(サーティファイド)」。
「認められた」という意味の言葉だ。 早速USラップの中での使われ方をチェックしてみよう!
まず紹介するのは、Migos(ミーゴス)の「Fight Night」 !
Migos「Fight Night」
If you know me, know this ain’t my feng shui Certified everywhere, ain’t gotta print my resume
お前がオレを知ってるなら、これが風水じゃないてわかるだろ。 どこに行っても認められてる。履歴書をプリントする必要もないてわけさ。
スーパースター、ミーゴスの3人はどこに行っても認められてる存在。 つまり自分たちの履歴書をプリントして持っていく必要はないてことだね。 まさにザ・USヒップホップて感じのイケイケのリリックだぜ。
続いてはTravis Scott & 21 Savageの「NC-17」!
Travis Scott & 21 Savage「NC-17」
I done got so rich, I Saint Laurent my dawgs now Earrings cost a quarter, certified by GIA
マジでリッチになったぜ。オレのドッグスたちを“サン・ローラン”してるぜ。 イヤリングならクオーターかかってる、GIAに認められてるぜ。
「NC-17」から21 サベージのリリック。“ quarter ”は4分の1を意味し、時に25をする言葉。GIA(Gemological Institute of America)は米国宝石協会の略だ。サベージは過去に何度か自分の約5000万円程度とされるダイヤのイヤリングをインスタで見せびらかしており、このGIAが認めるイヤリングも250,000ドル(日本円にして約2900万円)のことだと考えられるんだ。さすがドッグス(仲間達)にイヴ・サンローランを着せれるくらい稼いでるサベージ。半端ないぜ。
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.183のラストを飾るのは Logic(ロジック)の「Everybody」!
Logic「Everybody(2017)」
Light skin mothafucka certified as a house nigga Well I’ll be God damned, go figure In my blood is the slave and the master
黒人の召使いとして認められた明るい肌のマザーファッカーさ。 オレならガッデムて感じ、おかしな話だよな。 オレの中には奴隷と奴隷主の両方の血が流れているんだ。
黒人の父と白人の母の元に生まれたロジック。 「Everybody」で歌われているのは、周囲からの偏見の目に苦しんできた彼が抱えてきた葛藤だ。黒人と白人という「奴隷」と「奴隷主」の関係の間に生まれた自分。 そんな自分自身を肯定し、ポジティヴなエネルギーに変えるものがヒップホップだったんだ。だからこそ彼のラップは人の心を打つんだね。