bottom|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.259

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

bottom

底辺
紹介アーティスト
Drake, Joey Bada$$, JAY-Z
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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.259の今回取り上げる英語は「bottom(ボトム)」。「底辺」という意味の単語だ。今回は底辺から成り上がってきたラッパーたちのリリックから「bottom」の使い方をチェックしてみよう!

まず紹介するのはDrake(ドレイク)の「Started from the Bottom」!

Drake「Started from the Bottom(2013)」

Started from the bottom, now we’re here

底辺から始まって、今オレたちはここにいる

5歳の時に、両親が離婚し、病気のお母さんに育てられたドレイク。
家はとても貧しかったそうで、ドレイクは15歳の頃から子役として家の生計を支えてたんだって。そんな環境から成り上がったドレイクだからこその説得力のあるリリックだね。

続いてはJoey Bada$$(ジョーイ・バッドアス)の「Paper Trail$」!

Joey Bada$$「Paper Trail$(2015)」

Really started from the bottom, boy cotton
But they still plantin’ plantations, we keep buyin’ in
Closed-minded men, pride is higher than the prices on your Pradas

マジで底辺から始まった、綿花をとってたのさ
でもあいつらは未だにプランティーションをやってる。買いに走ってる
閉ざされた心の男達。 オレ達の誇りはお前のプラダやバレンシアガの値段よりも高い

このリリックで歌われているのは、黒人奴隷制時代の話。奴隷制時代、アフリカから強制的に連れてこられた人々は、“plantation(プランテーション)”と呼ばれる大規模農園で奴隷としての過酷な労働を強いられていた。“cotton(綿花)”は奴隷制時代のアメリカ南部での主要な生産物の一つだ。つまりジョーイ・バッドアスはアフリカ系の人々が強いられてきた苦難の歴史を振り返り、そんなどん底の環境から自分たちは戦って這い上がってきたということを歌っているんだ。

さらにジョーイ・バッドアスから見ると、現代社会でもプランテーションは続いている。
なぜかと言うと、若くしてお金を手にしたアフリカ系の人々がプラダやバレンシアガといった白人の人々が作ったブランドを買い漁っているから。
それは新たな搾取の形であり、プランテーションの時代と何も変わっていないというメッセージなんだ。

「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.259のラストを飾るのはJAY-Z(ジェイ・Z)の「Dirt Off Your Shoulder」!

JAY-Z「Dirt Off Your Shoulder(2003)」

Came from the bottom of the bottom to the “Top of the Pops”

底辺の底辺から「トップ・オブ・ザ・ポップス」まで上り詰めたぜ

「トップ・オブ・ザ・ポップス」はイギリスで放送されていた1964年から2006年まで放送されていた国民的音楽番組。日本で例えるなら「ミュージックステーション​​」みたいな感じだね。ブルックリンのゲトーから成り上がったラッパーのジェイ・Zは外国の国民的音楽番組にまで出演するまでになったぜってことだね。
まさにヒップホップ・ドリームを感じる激アツなリリックだぜ。

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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