WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.237。
今回取り上げる英語は「ass(アス)」。「ケツ」という意味の言葉だね。ちなみに日本ではよくお尻のことを「hip」と言うけど、実はこれは間違い。「hip」は本来、腰、腰骨のあたりを指す単語だ。一般的に「お尻」の英語は「buttocks(バトックス)」か「butt(バット)」。そしてスラングとして今回の「ass(アス)」を使うって感じだね。かなり汚い言葉なので、注意して使って欲しいぜ。
では今回もUSラッパーたちのリリックから「ass」の使い方をチェックしてみよう!
まず紹介するのはマイアミ・レペゼンのフィメール・ラッパー、Trina(トリーナ)のヒット曲「Pull Over」!
Trina「Pull Over(2000)」
Whoop! Whoop!
Pull over that ass is too fatフー!フー!
あのケツ、マジでかいぜ!
セクシーな水着を着たギャルたちの“fat(肉厚の)”の “ass(ケツ)”が“pull over(寄せ合う)”、まさに常夏のマイアミ・バイブス満点の一曲だ。
2000年代のフィメール・ラッパーを代表する一人、トリーナはこの曲が収録されたアルバム「Da Baddest Bitch」でデビュー。リル・キムを彷彿とさせるタイトかつセクシーなライミングで、一躍トップ・スターの仲間入りを果たしたんだ。
続いて紹介するのは現行USポップの女王、Ariana Grande(アリアナ・グランデ)の「7 rings」!
Ariana Grande「7 rings(2019)」
When you see them racks, they stacked up like my ass
私のラックスを見たら、まるで私のケツみたいに盛り上がってるのわかるでしょ?
“When you see them racks, they stacked up like my ass, yeah(私のラックスを見たら、まるで私のケツみたいに盛り上がってるのわかるでしょ?)”の部分で使われてる“racks(ラックス)”は「胸」と「お札」のダブルミーニングだ。彼女のおっぱいも手持ちのキャッシュもまるで彼女の“ass(お尻)”のように分厚いわよって感じだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.237のラストを飾るのはBeyoncé(ビヨンセ)の「Partition」!
Beyoncé「Partition(2013)」
Driver, roll up the partition fast
Over there, I swear I saw them cameras flash
Handprints and footprints on my glass
Handprints and good grips all on my ass
Private show with the music blastin’運転手さん、早くパーティションを巻き上げて
あっちで、カメラのフラッシュを見たの
手の跡と足の跡がついたグラス
手の跡と良い感じに掴まれた私のケツ
弾ける音楽で、プライベート・ショータイムよ
ビヨンセ姉さんのセクシーなリリック。
運転手付きの車で移動するビヨンセは夫のジェイ・Zと後部座席でいちゃいちゃモード。
運転手さんにパーテーションを上げて、前の席から見えないようにしてって言ってる感じだね。そして始まるのは“Private show with the music blastin’(弾ける音楽で、プライベート・ショータイムよ)”ってわけだ。さすがビヨンセ姉さん、半端ないぜ!
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。