WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.368の今回はラッパー、ヒップホップ・フェス『FORCE Festival』特集の第8弾。日本ヒップホップ史に残る素晴らしいフェスティバルとなった『FORCE Festival』に出演した世界的なアーティストたちのリリックを紹介していくよ!
今回取り上げるのは『FORCE Festival』で絶大なインパクトを残したラッパー、Sexyy Red(セクシー・レッド)。ハイエナジーなパフォーマンスで終始会場をぶちあげていた彼女の代表曲をチェックしていこう!
ラップを始めたきっかけは元彼へのディス!?
アメリカ中西部・ミズーリ州セントルイスをレペゼンするラッパー、セクシー・レッド。元々ラップを始めたのは浮気をした彼氏をディスるためだったようで、そのディスラップを周りから褒められて本気でラップに取り組むようになったんだって。そんな彼女は2018年にシングル「Free Smoke」で注目を集めると、City Girlsなども所属する音楽レーベル Rebel Music と契約。2021年にミックステープ『Ghetto Superstar』をリリースし、その圧倒的なフローで一気にシーンの注目を集めるようになる。セクシー・レッド特集、まず紹介するのは、1st ミックステープ『Ghetto Superstar』から「Hood Bitch」!
「Hood Bitch(2021)」
You want a hood bitch? Well, nigga, I’m the hoodest
Yeah, I might be ratchet, but I’m stingy with my goodies
All my niggas told me that I got some good pussy
I’m a big dawg, you ain’t fucking with no rookieフッドの女が欲しいって?私なら最もフッドなやつ。
そうね、私はガラ悪いかも。でもグッディーは簡単に渡さないわ
みんなが言ってる、私のプッシーは最高って
私はビッグドッグ、ルーキーとはファックしないっしょ?
現在に繋がるセクシー・レッドのハーコーなアティチュードを感じるリリック。
“hood bitch(フッドの女)”を欲しがってる男に向かって、自分が” the hoodest(最もフッド)”と言い切るあたり超カッコいいぜ。『Ghetto Superstar』のリリースで次第にシーンでの認知度を高めていったセクシーはTravis Scott(トラヴィス・スコット)やDrake(ドレイク)など楽曲プロデュースでも知られる敏腕プロデューサー、Tay Keith(タイ・キース)と出会い、タッグを組むことに。
タイ・キースのバウンシーなビートに、セクシーのハイエナジーなフロウは相性抜群で、
2023年リリースした「Pound Town」はTikTokで大バズり。その後の楽曲もクラブバンガーとして大ヒットし、セクシー・レッドの怒涛の快進撃につながっていくんだ。
セクシー・レッド特集の2曲目はそんなタイ・キースプロデュースの楽曲であり、彼女の代表曲の一つ、「Get It Sexyy」!
「Get It Sexyy(2024)」
5’5″, this bitch a ten
Hair done, bills paid
Catch me slidin’ in a Benz
I ain’t lookin’ for no man
Ain’t recruitin’ no new friends5フィート5インチ、10点満点のビッチ
髪はセット済み、請求も支払い済み
ベンツで乗り込む私
男なんて探す必要なし
新しい友達も募集してないわ
5フィート5インチ(約165センチ)で、ルックスも満点。そんなセクシーは髪はいつだって決まってるし、稼ぎまくってるから、請求書の支払い遅れもなしだ。ベンチを乗り回し彼女は彼氏は探してない。なぜなら男の方から寄ってくるから。友達も今いる親友たちで十分ってわけだね。
その後セクシーは昨年Tyler, The Creator(タイラー、ザ・クリエイター)の「Sticky
」に参加、今年はポップ界のスーパースター・Bruno Marsとコラボした「Fat Juicy & Wet」をリリースするなど絶好調。そんなUSラップ界を席巻するセクシーの最新曲がこの11月にドロップ。なんと日本でMV撮影を行った作品だ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。『FORCE Festival』特集、Sexyy Red編のラストはBAD HOPのVingo氏も出演しているブチ上げソング「For No Reason」!
「For No Reason(2025)」
My friend left her nigga so we actin’ like some thots
Bouncing all ass, hitting splits, showing twat
Bitches wanna hang with me ‘cause I turn up a lot友達が男と別れたの。だからうちらの振る舞いときたらまるでビッチ
ケツを弾ませて、スプリットを決めて、見せつけるアソコ
ギャルたちは私と一緒に遊びたがる、なぜって私、ブチ上げるから
半端ないラップで世界のクラブをブチ上げ続けるセクシー・レッド。
また日本でライブしてくれることに期待大だぜ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
こんなスラングも知ってる?
番外編
2000年代名盤特集『50 Cent - Get Rich or Die Tryin’』

outta
〜から出る

番外編
2000年代名盤特集『Big L - The Big Picture』



