目 次
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.276の今回取り上げる英語は「posed to be」。
「supposed to be 」の短縮語で、「予定通り、意図した通り」といった意味だ。s’posed to be、posed to be, post to be などいくつか表記がある表現であり、「〜しようと思っていた」という時に使える表現だ。さっそく大人気USラッパーたちのリリックから学んでみよう!
まず取り上げるのは、JID、Baby Tate、 21 Savageの「Surround Sound」から21 Savageのリリックをチェック!
JID,Baby Tate, 21 Savage「Surround Sound (2022) 」
Me and my money attached emotionally
I get to clutchin’ if you get too close to me
I’m at the top where I’m ‘posed to beオレと金はエモーショナルに結びついてる
お前が近づいたら、オレは握るぜ
予定通り、トップに君臨してるぜ
ドラッグディーラーからUSを代表するアーティストへと成り上がったトゥエニーワン・ サベージ。金とエモーショナルに結びつくトゥエニーワンは金目的で近づいてくるやつに、銃を握って対抗する。
そして意図した通りに、しっかりラップシーンのトップに君臨してるってわけだ。
続いて紹介するのは、Omarionと、Chris Brown、 Jhené Aikoが組んだ「Post to Be」!
Omarion, Chris Brown, Jhené Aiko「Post to Be(2014)」
If your chick come close to me
She ain’t goin’ home when she ‘posed to beお前の女がオレの近くにきたら、
彼女は予定通りにはおうちには帰らないよ
甘いマスクとセクシーな歌声、そしてイケてるダンスで女の子に大人気のオマリオン。
クラブに行けば、オマリオンの周りは、彼と“お近づき”になりたがる女の子でいっぱいだ。君の彼女もオマリオンと出会ったら、もう予定通りにはおうちに帰れないかも…!?
モテ男、オマリオンならではのセクシーなリリックだぜ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.276のラストを飾るのはThe GameとFaith Evansの「Don’t Need Your Love」!
The Game, Faith Evans「Don’t Need Your Love(2005)」
Tryin’ to be the king of the streets, niggas’ll wet your throne
But I got nieces to feed,two coasts to please
So I roam through the city like the ghost of E
Gotta put Compton back where it’s ‘sposed to beストリートのキングになろうとしたら、あいつらはお前の王座を濡らすだろうな
でもオレには食わせていかなきゃいけない姪たちがいて、
喜ばせなきゃいけない、コースト(海岸)がある
だからEazy-Eの亡霊みたく街を歩いて
コンプトンを本来あるべき場所に戻すんだ
The Gameの渋すぎるリリック。“Tryin’ to be the king of the streets, niggas’ll wet your throne(ストリートのキングになろうとしたら、あいつらはお前の王座を濡らすだろうな)”はストリートでトップになろうとする人間は、必ず誰かに狙われるという意味。
“wet”は通常は「〜を濡らす」という意味だが、スラングでは、「危害を加える」といった意味としても使われるんだ。
そんな過酷なストリートで家族を養いながら、コースト(西海岸と東海岸)を盛り上げる役目を背負ったザ・ゲームは、憧れのラッパーであるEazy-Eが盛り上げたコンプトン・ラップ・シーンをもう一度シーンの中心に持っていくぜってわけだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。