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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.204。今回取り上げる単語は「bubblin:(バブリン)」。「溢れ出る」という意味の言葉だ。早速USラップでの使われ方をチェックしていこう!
まずはエレクトロ・ヒップホップ・デュオ、Big Gigantic(ビッグ・ジャイガンティック)と、シカゴを代表するラッパーであるVIC MENSA(ヴィック・メンサ) & Mick Jenkins(ミック・ジェンキンス)の「Just the Same」!
Big Gigantic, VIC MENSA & Mick Jenkins「Just the Same(2022)」
We bubblin’ like Mentos and Coke, I
Can’t really manifest, hopefully, more intentional with itオレたちは溢れ出る、まるでメントスとコーラ
またはっきりとは言えねぇけど、うまくいけば、もっと意図的にいくぜ
「Just the Same」からミック・ジェンキンスのリリック。
ミックは昨年のDaichi Yamamoto(ダイチ・ヤマモト)とのコラボも記憶に新しい
シカゴのスキルフル・ラッパーだ。
リリックの意味としては、ヴィック・メンサとミック・ジェンキンスの二人はコーラに入れたメントスのようにラップシーンに溢れ出るぜって感じだね。
続いて紹介するのは、Anderson .Paak(アンダーソン・パーク)の「Bubblin」!
Anderson .Paak「Bubblin(2018)」
Yeah, one in the hand, one in the bag, bubblin’
Look at the cash, look at the cash comin’ in握り締めた札束、溢れ出てる
見ろよ、この現金、見ろよ、この入ってる現金を
アンダーソン・パークのバブリーなリリック。
“one in the hand”は直訳すると、「手の中の一つ」という意味だけど、この場合は
お金のこと。売れて、溢れかえるほどお金が入ってきてるパークはパーティーでどんどんお金を使ってるてわけだ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.204のラストは、Kid Cudi(キッド・カディ)の「Mr. Solo Dolo III(2020)」!
Kid Cudi「Mr. Solo Dolo III(2020)」
Too many issues bubblin’, say I’ll work through it
たくさんの問題が溢れかえってる、なんとかするよって言うんだ
キッド・カディが過去に抱えていた大きな問題の一つはコカイン依存。
カディは若い頃からうつ病とドラッグ依存に苦しんでいたのだけど、2016年にリハビリを受け、現在はドラッグに頼らない生活ができているようだ。