WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.201。今回取り上げる単語は「crazy」。ご存知、「イカれてる、クソヤバい」という意味だ。
まず取り上げるのは、Beyoncé(ビヨンセ)の「Crazy in Love」!
Beyoncé「Crazy in Love ft. JAY-Z(2003)」
Got me looking so crazy right now
Your love’s got me looking so crazy right now私を狂わせる
今、あなたの愛が私を狂わせてるの
ビヨンセの代表曲であり、2000年代最大のヒット曲「Crazy in Love」。
現在の夫であり、当時は付き合い始めたばかりのジェイ・Zをフィーチャリングで迎えた一曲だ。歌詞の内容はジェイ・Zへの想いを歌うかのようなド直球な愛の告白。
彼氏の愛が彼女の恋心をもっと燃えさせてるて感じだね。
続いてはA$AP Ferg(エイサップ・ファーグ)の「Plain Jane」のリリックからcrazyの使い方をチェキ!
A$AP Ferg 「Plain Jane(2017)」
I go crazy in my Yeezy, Kirk Kneezy on the beat
イージーを履いて、オレはゴー・クレイジー。ビートに乗るカーク・ニージー。
Kanye West(カニエ・ウェスト)がプロデュースするスニーカー・ブランド、“Yeezy(イージー)”を“go crazy(はしゃぐ、夢中になる)”様子のファーグ。
そんなファーグのビートを作るのがプロデューサーのカーク・ニージーだ。
しっかりライミングしつつ、自分のクルーのメンバーの名前もシャウトしてるイケてるリリックだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.201のラストを飾るのはcrazyと言えばこの人、Travis Scottの「Antidote」!
Travis Scott「Antidote(2015)」
Callin’ me crazy on different occasions
Kickin’ the cameraman off of my stages
‘Cause I don’t like how he snappin’ my anglesいろんな場所でイカれてるて言われるぜ
カメラマンをステージから蹴り出すぜ
あいつの撮り方が好きじゃないのさ
クレイジーなライブで知られるトラビス・スコット。
このリリックで歌われているのは、2015年に開催された音楽イベント、Hot 97 Summer Jamで、トラビスがステージ上にいたカメラマンに対して”Hey, get your f**king nerdy a** off the stage, bro(おい、このクソオタク野郎、ステージを降りやがれ)”と言って追い出したという出来事のこと。
後にインタビューでこの出来事について語ったトラビスは、運営側とステージの設営のやり方などですれ違いがあり、かなりイライラしていた状態だったこと、また元々ステージ上にカメラマンを上げないというポリシーを持っていたこと、そういった点が重なり、ショーの最中にカメラマンを追い出すということになってしまったと話している。
とは言ってもカメラマンからしたら「えっオレ仕事で来てるのに。。。」て感じだよね。
さすがトラビス、クレイジーすぎるぜ。