WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.306の今回取り上げる英単語は「papes(ペイプス)」。“paper(紙)”が語源の「お金」を意味するスラングだ。今回もレジェンド・ヒップホップ・アーティストのリリックから“papes”の使い方をチェックしていこう!
まずはA Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)の「Jazz (We’ve Got)」から“papes”の使い方をチェックしてみよう!
A Tribe Called Quest「Jazz (We’ve Got)(1991)」
I’m all into my music cos it’s how I make papes
Try to make hits, like Kid Capri makes tapesオレは音楽に夢中、それがオレの金の稼ぎ方
ヒットを作るぜ、キッド・カプリがテープを作るみたいに
トライブからPhife Dawg(ファイフ・ドッグ)のリリック。“papes(お金)”と”tapes(カセットテープ)”でのライミングがイケてるぜ。
ファイフはレジェンド・プロデューサー、Kid Capri(キッド・カプリ)がミックステープで稼ぐみたいに、音楽でヒットを飛ばして金を稼いでいくぜってわけだね。
続いてはBig L(ビッグ・エル)の「M.V.P.」!
Big L「M.V.P.(1995)」
Yo, it’s a must that I get papes
Peace to all the DJs who gave me love on they mixtapes金を稼ぐのはマスト
ミックステープでオレに愛を与えてくれた全てにDJ達に送るピース
もしラップがスポーツだったら、自分こそがMVP、つまりMost Valuable Poet(最も価値のある詩人)だぜっという内容の一曲でのビッグ・エルのパンチライン。
“papes”と“mixtapes”でライミングをしながら、自分をサポートしてくれたDJたちに尊敬と愛の気持ちを送っているって感じだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.306のラストはMC Serch(MC・サーチ)の「Back to the Grill」!
MC Serch「Back to the Grill(1992)」
And if there ain’t no papes, there’s no show
金がなけりゃ、ショーもやらないぜ
間違いないです。ラップのショーをするなら、ギャラが必要。
かましてやるから、しっかり“papes”を用意しときなってわけだ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。