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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.318の今回取り上げる英単語は「jawn(ジョーン)」。
フィラデルフィアのスラングで「人(女の子)、物、場所」を意味する言葉だ。今回もUSラッパーたちのリリックから英語の表現をチェックしていこう!
MadeinTYO「Uber Everywhere(2015)」
Uber every-fucking-where, pre-rolls in my VIP
Canada jawn, yeah I think that bitch from the 6ウーバーでどこでも移動、VIPルームで巻くプレロール
カナダ・ジョーン、あの子は多分ザ・シックス出身
ウーバーを使ってどこでも気軽に移動するメイドインTYOは、VIPルームでマリファナの巻き、女の子を品定めする。ここでの“ jawn”は「女の子」という意味だね。メイドインTYO自身はアトランタや日本で育ったラッパーなんだけど、影響を受けたのはフィラデルフィア出身のラッパー、Cassidyなどということで、ここではそのリスペクトも込めて、jawnを使ってるんだ。
さらにラッパーへのリスペクトという意味でメイドインTYOが使っているのが、カナダの都市、トロントを意味する言葉、” the 6(ザ・シックス)”。
トロントは元々、6つの自治体が1つになってできた街ということや、主要なエリアコード、416、647の両方に「6」が使われていること(諸説あり)などから、「ザ・シックス」という愛称で呼ばれるようになったと言われている。そしてその言葉をリリックで使い、有名にしたのが、トロント出身のラッパーであるドレイクなんだ。
続いて紹介するのは、そのDrake(ドレイク)と Future(フューチャー)の「Diamonds Dancing」!
Drake & Future「Diamonds Dancing(2015)」
Seen this bad little jawn, she was perfect
I’ll let her push the foreign right now if she worth itイケてるリトル・ジョーンを見かけた、彼女は完璧さ
今すぐあの外車を運転させてやるよ、彼女が見合うならね
フューチャーのリリック。可愛い“jawn(女の子)”を見かけたフューチャーはいきなりその子に外車を運転させてあげるとのこと。イケイケすぎでしょ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.318のラストを飾るのはフィラデルフィア出身のラッパーであり、2022年に惜しくも亡くなってしまったPnB Rock(PnB ロック)の「Lovin’」!
PnB Rock「Lovin’ ft. A Boogie wit da Hoodie(2017)」
Yeah, I might put you on
Be my main jawn君を推すかも
オレのメイン・ジョーンにね
“put you on”は文脈によって「〜に紹介する」「電話をつなぐ」など様々な意味になるフレーズなのだけど、この場合は文脈的に彼女を自分のメイン・ジョーン、つまり彼女にしてあげるっていう意味にとれるよね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。