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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.332の今回取り上げる単語は「hyped」。「気分がぶち上がっている」といった意味のスラングだ。今回もUSラップのリリックから「hyped」の使い方をチェックしていこう!
まずはPublic Enemy(パブリック・エネミー)の「Fight the Power」!
Public Enemy「Fight the Power(1989)」
If I stay funky like this, I’m doin’ damage
Or I’ma be too hyped and need a straitjacketこんな感じでファンキーでいくと、ダメージを与えちまうぜ
それとも興奮しすぎて拘束具が必要かな
James Brown (ジェームス・ブラウン)の「Funky Drumme」をサンプリングしたノリノリソングでファンキーにかますChuck D (チャック・D)。あまりにブチ上がり過ぎて、straitjacket(拘束具)が必要なレベルってわけだね。
続いて紹介するのは、KRS-One「Sound of da Police」!
KRS-One「Sound of da Police(1993)」
Cause you won’t even think about lookin’ at the real criminal
This has got to cease
We be gettin’ hyped to the sound of da policeお前たちは、本当の犯罪者を見ようとすらしてない
こんなことは終わらせなければならない
警察の音にブチ上がってるぜ
警察から黒人の方への暴力が長きに渡り大きな問題となっているアメリカ。
本来取り締まるべき犯罪には目を向けず、市民を弾圧している警察に対してのKRS-Oneからの皮肉を込めた痛烈なメッセージだ。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.332のラストを飾るのはN.W.Aの「Express Yourself」!
N.W.A「Express Yourself(1988)」
I’ma be too hyped and need a straitjacket
I got knowledge and other suckers lack it興奮しすぎて拘束具が必要だな
オレは持ってる知識、あのクソどもにはないようだな
N.W.AからDr.Dre(ドクター・ドレー)のライン。N.W.A初期のヒット曲、「Straight Outta Compton」の冒頭でもドレー自身が発言してるように、“You are now about to witness the strength of street knowledge(お前は今からストリートナレッジの強さを目撃する)” のようにストリートナレッジでヒップホップシーンを席巻していくって感じだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
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