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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.371の今回はラッパー、ヒップホップ・フェス『FORCE Festival』特集の第9弾。日本ヒップホップ史に残る素晴らしいフェスティバルとなった『FORCE Festival』に出演した世界的なアーティストたちのリリックを紹介していくよ!
今回取り上げるのは『FORCE Festival』2日目のヘッドライナーを務めたアトランタ・トラップのレジェンド、Future(フューチャー)!彼のキャリアを振り返りながら、ヒットソングのリリックをチェックしていこう!
最初のラッパーネームは“ミートヘッド”!?
トラップを創り上げた男のキャリアとは?
1983年、ジョージア州アトランタで生まれたフューチャー。元々“Meathead”というラッパーネームでキャリアをスタートしたフューチャーは、まずジョージア州を拠点とする大所帯音楽クルーであり、かつてOutkast(アウトキャスト)やGoodie Mob(グッディ・モブ)らも所属した「Dungeon Family(ダンジョン・ファミリー)」に参加する。「Dungeon Family」内のユニット「Da Connect」で活動する中で、仲間から「The Future」というニックネームを付けられ、次第にそれが彼のアーティストネームになっていったんだ。ダンジョン・ファミリーでラッパーとしてのいろはを学んだフューチャーは、徐々にソロでの活動を開始。『1000』、『Free Bricks』、 『Astronaut Status』などのミックステープでシーンのプロップスを獲得した彼が満を持して2012年にリリースしたのが1stアルバム『Pluto』だ。「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」、『FORCE Festival』記念 Future特集、一発目に紹介する曲はそんな1stから「Turn On the Lights」!
「Turn On the Lights(2012)」
She a hood girl
But she a good girl
She been mislead
Now she ready for the world彼女はフッドガール
でも本当は良い子なんだ
間違った方向に導かれていたけど
今、世界に出ていく準備はできてるのさ
ビルボード「Hot R&B/Hip-Hop Songs chart」で2位を獲得、アルバム収録曲で最もヒットした歌となった「Turn On the Lights」。フューチャーのキャッチーなフック作りのセンスとヴォーカルテクニックを改めてメジャーシーンに知らしめた一曲だね。Drake(ドレイク)、 R. Kelly(R・ケリー)、 T.I.(ティー・アイ) 、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)などビッグ・アーティストをフィーチャリングに迎えた『Pluto』はビルボード 200で8位を獲得。フューチャーはアトランタ発のトラップムーヴメントの最先鋒としてシーンでの存在感を増していくことになる。
2012年にはXXLマガジンが選ぶフレッシュマンリストにも選ばれ、一気にシーンのネクストカマーとなっていったフューチャーはその後『Honest (2014)』、『DS2 (2015)』、『Evol (2016)』と毎年アルバムをリリース、クラブバンガーを量産していく。そして2017年にリリースしたのが、自身のアーティスト名を冠した大ヒット・アルバム『Future』だ。
『FORCE Festival』特集 Future編、続いて紹介するのは5枚目のアルバム『Future』からフューチャーのキャリア史上最大のヒット曲「Mask Off」!
「Mask Off(2017)」
Two cups, toast up with the gang
From food stamps to a whole ‘nother domain, yah
Out the bottom, I’m the livin’ proof
Ain’t compromisin’, half a million on the coupeカップを2つ、ギャングと乾杯
フードスタンプから全く別の世界へ
どん底からやってきた、俺自身が生きてる証明
妥協はしない、クーペに50万ドル
アトランタの貧困世帯で元々は “food stamp(フードスタンプ:低所得の家族が受け取ることのできる食料品補助システム)”を受給していたレベルだったのが、今では全く違うレベルの億万長者になったフューチャー。
Metro Boomin(メトロ・ブーミン)のダークでゴシックなビートにフューチャーのサグなリリックが合わさった「Mask Off」は大ヒット。
全米ビルボード・ホット100で最高5位を記録、ニュージーランド、スウェーデン、デンマーク、スイス、カナダ、フランスでもチャートのトップ10に入るなど世界的なヒットを成し遂げるんだ。
2019年には第61回グラミー賞で、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)らととコラボレーションした映画『ブラックパンサー』のサウンドトラック「King’s Dead」で最優秀ラップパフォーマンスを受賞。まさに名実ともにラップシーンの頂点に立った彼が翌年長きドレイクと共にリリースしたのが「Life Is Good」だ。『FORCE Festival』特集 Future編、ラストは「Life Is Good」!
「Life Is Good(2020)」
I was at the bando, got a penthouse for a closet, woo
It’s like a chandelier on my neck, my wrist, woo
I got pink toes that talk different languages, woo昔は荒れ家住まい、今じゃペントハウスがクローゼット
首も手首もまるでシャンデリアみたい
違う言語を話す白人の女たちをはべらせてるよ
どん底から成り上がり、ペントハウス(マンションの最上階にある特別仕様の高級住宅)を衣装部屋代わりに使ってるフューチャー。もちろんアクセサリーも並のアイスじゃなく、もはやシャンデリア級だ。“pink toes(白人の女性を意味するスラング)”をはべらせて上機嫌ってわけだね。まさに「Life Is Good」。これこそヒップホップ・ドリームだぜ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
こんなスラングも知ってる?
icy
高価なジュエリーなどを身につけてる状態

40
40オンスのビール

flow
ラップの歌い方



