洋楽、ラップ好き必見!女の子の呼び方のスラング知ってる?|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.268

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

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WHAT’S UP,  GUYS
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.268の今回はラップにおける「女性」に関するスラング特集。

USラップでは、baby やbitch、そしてhoeなど女性に関するスラングが多く登場する。実はラッパーによって、または曲のテイストやリリックの内容によって細かく使い分けられている女性に対する呼び方について紹介していくよ。     

優しさ系スラング:baby, bae

やっぱり女性に対しては優しく振舞いたいもの。
そんな時に使えるのが、baby、bae、wifeyといったスラングだ。
特に「baby(ベイビー):可愛い子ちゃん、愛する君」は愛しい人への呼びかけとして多くの楽曲で使われてるよね。「bae(ベイ)」は。” Before Anyone Else (誰より先に)” の短縮語で、ラブラブな関係の男女の間で使う言葉。そんなラブワード “bae”をうまく使いこなしたのがモテ男、Travis Scott(トラビス・スコット)のTravis Scott 「FRANCHISE」!

Travis Scott 「FRANCHISE(2020)」

I just call her “bae” to get her hyphy

オレはあの子を気分を上げるために、ただ“ベイ”と呼べばいいのさ

イケてるラップをかますトラビスはもちろん女の子にもモテモテ。女の子は彼からベイ(スラングで女の子という意味)と呼ばれるだけでハイフィーになっちゃうてことだね。

音が可愛い系スラング:boo, chick, cutie

続いては音が可愛い系スラング、boo(ブー)、chick(チック)、cutie(キューティー)。ロマンティックなR&Bやラップソングで使われることが多い単語たちだ。「boo」は基本「ブーイング」の意味で使われる単語だけど、スラングでは「愛しい人」といった意味になる。「chick」は元々「ひよこ」という意味だけど、スラングでは「若い女性」、「cutie」は「可愛い子ちゃん」といった意味だね。どれも音的には可愛い響きの単語だけど、ちょっと男性の上から目線を感じる言葉。パートナーとの関係性や雰囲気によっては使わない方が良い時もあるので、注意しながら、リリックや会話に取り入れたいね。そんな可愛い系スラングを使いこなすアーティストといえば、やはりこの人。US音楽シーン随一の甘い歌声、そして見つめられたら、とろけちゃいそうな素敵なスマイルをお持ちのスーパースター、Usher(アッシャー)の「My Boo」。

Usher & Alicia Keys 「My Boo(2004)」

It started when we were younger, you were mine
Now another brother’s taken over, but it’s still in your eyes
Even though we used to argue,
it’s alright I know we haven’t seen each other in a while
But you will always be my boo

全てが始まったのは、オレたちが若かった頃。君は僕のものだった
違うやつが来ても、君の瞳にはまだ気持ちがあったのさ
よく口論したけど、すぐに仲直りしてた
しばらく会ってないけれど、 君はずっといつだって僕の愛しい人さ

USのR&Bを代表する2人がタッグを組んだ2000年代R&Bを代表する名曲。歌詞の内容は、若い時から一途に相手を思い続ける男女の思い。口論(argue)したり、しばらく会ってなかったりするけど、結局お互いの事が好きな2人。そんな変わらない“my boo”への愛を歌ったリリックだね。

ヤンチャ系スラング:bitch、hottie

女性を表すスラングとして最も有名なのはやっぱり「bitch(ビッチ)」だよね。日本では「あばずれ女、尻軽女」という意味で使われている言葉だけど、実はこれは間違い。アメリカでは「性格の悪い女、女、親しみをこめた女性同志の呼び名」など日本とは違った意味で使われているんだ。「hottie(ホッティー)」は「セクシーで魅力的な女性」​​といった意味の言葉。こちらもラップシーンでよく使われてる単語だ。こんなヤンチャ系のスラングを使いこなすのが、テキサス出身、H-Town Hottie​​ことMegan Thee Stallion(ミーガン・ジー・スタリオン)だ。

Megan Thee Stallion「Hot Girl(2018)」                   

If I take yo’ nigga, it’s nothing you can do about it
I’m the fucking hottie, I’m not yo’ momma or your partner
So don’t play with me, bitch, I’m from Texas, we get rowdy

あんたの男を奪うわ。あんたができることは何もない
私はマジでホッティー。あなたのママでもパートナーでもない
おちょくるのはやめときな、ビッチ。私ならテキサス出身、暴れるわよ

ミーガンのリリックは超ハード。リアル・ホッティーの彼女は人の男を 奪うのは朝飯前。奪われた人はそれに対して文句すらも言えない。おまけに彼女のことを play with(おちょくる)と、彼女はrowdy(乱暴)になっちゃう。テキサス生まれの“Hot Girl”は誰にもコントロールできないぜ。

サグ系スラング:hoe

女性を表すスラングの中でも最上級に侮蔑的な言い方が「hoe(ホー)」。「売春婦」を意味する「whore(ホーア)」が短縮された言葉で「アバズレ、淫売、尻軽女」といった意味があり、絶対に女性に対して使ってはいけない言葉だ。ただこんなサグな言葉を使いこなすのがラッパーたち。あくまでリリックの中の表現ということで、Migos(ミーゴス)「Bad and Boujee」からLil Uzi Vert(リル・ウジ・ヴァート)のリリックをチェックしてみよう。

Migos「Bad and Boujee ft. Lil Uzi Vert(2016)」

Switchin’ my hoes like my flows
Switchin’ my flows like my clothes

オレのフローみたく、ホーたちを入れ替える
オレの服みたく、フローを切り替える                                    

サグいぜ!女の子たちをまるで自分のラップのフローのように切り替えるリル・ウジ。しかもそのフローもまるで服を着替えるのと同じようにサラサラと切り替えるんだ。今回紹介した単語はラップのリリックではよく使われているけど、日常生活で使うには注意が必要。友達同士でネタとして言い合ったりするのは面白いかもしれないし、ミーガンみたいに女性側が逆に肯定的に使うのはイケてるよね。

 

 

【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。

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