パンチラインで観る映画『ブルース・ブラザーズ』|ストリートのヘッズのバイブル Vol.96

映画史に残るミュージック・ムービーの名セリフを紹介!

ライター:TARO

みんな文化ディグってる?
「ストリートヘッズのバイブル」ではヒップホップ好きにオススメの映画を、作中に登場するセリフを通して紹介していくよ!今回取り上げるの史上最強のミュージック・ムービー『ブルース・ブラザーズ(1980)』。
全身黒づくめの2人組、The Blues Brothers(ブルース・ブラザース)が主人公のドタバタ・コメディであり、アレサ・フランクリンやレイ・チャールズなどUSのレジェンド・アーティスト達が出演している超豪華なミュージカルシーンは必見。今回は『ブルース・ブラザーズ』の名セリフを3つ紹介するよ!

『ブルース・ブラザーズ』ってどんな映画?

主人公は黒帽子に黒サングラス、黒ネクタイに黒スーツという全身黒づくめの2人組、The Bluse Brothers(ブルース・ブラザース)。ジェイク(ジョン・ベルーシ)とエルウッド( ダン・エイクロイド)からなるブルース・ブラザーズは自分たちが生まれ育った孤児院の資金難を助けるために昔組んでいたバンドを再結成して金を稼ぐこと決意。

二人は一攫千金を目論むのだが、様々なトラブルに見舞われ、警察やネオ・ナチ、そしてロケット・ランチャーをぶっ放してくる謎の美女に追われる事態に。一体ブルース・ブラザーズはどうなってしまうのか?

『ブルース・ブラザーズ』の名言

①バンドだ!

“The band!”

映画序盤、教会を訪れたジェイクとエルウッド。神父役で現れたのは、なんと ”ファンクの帝王”、ジェームス・ブラウンだ。ジェームス・ブラウンのファンキーすぎる説法とゴスペルを聞いてるうちにジェイクは神の啓示を受け、バンドを再結成することを思いつく。この場面でジェームス・ブラウンが歌っているのはゴスペルの名曲「Let Us Go Back to the Old Landmark」。“landmark”は「歴史に残るような画期的な出来事、目印となる建物」といった意味がある言葉で、「Let Us Go Back to the Old Landmark」は「原点に帰る」といった意味合いを持つフレーズだ。つまりジェイクはこの曲に導かれて、自分たちの原点であるバンドを再結成することを思いついたってわけだね。

②オレはこのピアノのキーがおかしいとは思わないぜ。

” I don’t think there’s anything wrong with the action on this piano. “

盲目の楽器店の店主として登場する“ソウル・R&B の父” レイ・チャールズのセリフ。
店の売り物の電子ピアノを試しに弾いたバンドメンバーが「このピアノ、キーが甘いぜ」といったとに対して、このセリフを言うや、圧倒的な演奏と歌を披露。レイの身体自体がリズム&グルーヴそのものと言えるパフォーマンスは画面ごしでもほとばしってくるエナジーを感じるほどだ。レイが歌う「Shake a Tail Feather」は1963年にシカゴのグループ、The Five Du-Tones( ザ・ファイブ・デュトーンズ)がリリースした曲なんだけど、その後様々なアーティストがカバーしているクラシック中のクラシック。そんなクラシックを” The Genius (天才)“ レイ・チャールズが歌えば、そら皆踊り出しちゃうよね。

③オレたちは神から与えられた使命を担っているのさ。

“We’re on a mission from God”

作中、エルウッドが常に口にしているセリフ。まさに神に導かれて、さまざまなトラブルを乗り越え、バンドを再結成していく“ブルース・ブラザース”。映画内に登場するスーパースターたちの歌やダンスはもちろん必見だけど、今では考えられないような実際の車を使った激しいカーアクションやジェイクとエルウッドのユーモアたっぷりのかけあいなども見どころだ。

今の映画にはなかなか感じれないクレイジーなバイブスを感じれること間違いなしの最強ミュージック・ムービー『ブルース・ブラザーズ。音楽好きに関わらずガツンとくる映画を探してるヘッズはぜひチェックしてみてね。

画像出典元:Universal Pictures

配信先:U-NEXT