武術太極拳 三船陸(みふね・りく)が今ハマっているヒップホップ曲|あの人も実はヒップホップ Vol.7

三船陸がハマっているのはあのスキルフルラッパー!

ライター:TARO

ヒップホップ好きのスポーツ選手や文化人のお気に入りの曲を毎月紹介していく「あの人の勝負曲」。今月は武術太極拳選手、三船陸さんをゲストにお迎えし、武術太極拳のお話や、試合直前に聴く曲初めてヒップホップに触れた曲などについて聞いていきます。第3回目の今回は「普段の練習について」と「今ハマっているヒップホップ曲」について話して頂きました。

会社員とアスリートの両立

レペゼン:
三船さんは現在バリュエンスホールディングス株式会社で会社員として営業の仕事をしながら、デュアルキャリアアスリートとして活動されているという事なんですが、1日のスケジュールはどんな感じですか?

三船陸:
平日9時から18時まで仕事して、仕事が終わってから大体21時頃まで練習してますね。

レペゼン:
じゃ、結構練習時間短いですね。

三船陸:
平日は多くて2時間半〜3時間ですね。
土日であれば、10時から17時くらいまで練習してます。
日曜日の午後はたまにお休みしますが。

レペゼン:
なるほど。
オフの日を何してますか?

三船陸:
絶対サウナ行ってます。

レペゼン:
良いですね!
東京だとどこ行きます?

三船陸:
最近行って良かったのは上野の「北欧」ですね。

レペゼン:
間違いないお店ですよね。
ちなみに本当は、平日の仕事中も練習したいですか?

三船陸:
んー…正直競技の特性として、練習時間を長くして上手く行くかといったら、そうでもないんですよ。プロの人たちでも練習って1日5時間ないんです。

レペゼン:
割と短いんですね。

三船陸:
そうなんです。
他のスポーツと比べてそんなに動きまくる感じでもないんで。
朝に2時間半、夕方に2時間半ってとこですね。
そういう意味では今の練習時間でも良いかなと思います。

レペゼン:
トップ選手が現役を引退する年齢は何歳くらいなんですか?

三船陸:
大体30歳前後ですね。
プロ選手でどれだけ長く続けてても、やっぱり33、4歳で引退してますね。

レペゼン:
三船さんは30ぐらいまでやりたい?

三船陸:
体が持つならやりたいですね。

レペゼン:
応援しております!

今ハマっている曲

レペゼン:
では今回は、三船さんが今ハマっているヒップホップを伺いたいと思います。
三船さんが最近よく聞く曲は何ですか?

三船陸:
最近よく聴いてるのは、RamzaさんがプロデュースしたCampanellaさんの「RAGA feat. 鎮座DOPENESS」ですね。

レペゼン:
超イケてる曲ですよね。
どんな部分が好きですか?

三船陸:
「RAGA 」はとにかくビートが好きです。私の中ではドンピシャにハマるビートですね。
静かな立ち上がりからシンプルなビートをトントントンっと入れていく感じが好きです。
そして、Campanellaさんも鎮座さんもめちゃくちゃラップ上手いじゃないですか。
お二人の上手さが際立つようなビート音で、非常に良いですね。
技巧派の二人が作った曲って印象です。

レペゼン:
良いですねー。
「RAGA」の好きなリリックはありますか?

三船陸:
好きなリリックは、

「今現在敵は無し
 あちらこちらで噂話
 大事なのは身のこなし」

ですね。
自分たちのスタイルを出してるのが良いです。
武術太極拳自体、その人のスタイルに合った演舞をするものなので。
自分のスタイルを確立できてる人は、競技者でもアーティストであってもカッコいいなって思います。自分もそういうスタイルを確立していけたらなって。

レペゼン:
太極拳でも勝ち上がっていく人達っていうのは、自分のスタイルがある人なんですか?

三船陸:
そうですね。どんな場所でも自分の動きをできる人が強いですね。
個性がないと点数も出ないので。

レペゼン:
なんとなくブレイクダンスと似てますね。ブレイクダンスのバトルでも個性が重要視されるので。

三船陸:
中国のカルチャーとモダンスポーツが合わさっているものなので、カルチャー的側面とスポーツ的な側面があるっていう意味では、同じようなところもあるのかなって思います。

レペゼン:
オリジナルの技を作ったりすることはできるんですか?

三船陸:
全然大丈夫です。
絶対に入れなければいけない技っていうのはあるんですけど、それ以外は基本的に自分で決めるものになってくるので。

レペゼン:
例えばブレイクダンスを取り入れた技を作ったりすることもできる?

三船陸:
めちゃくちゃ練習して入れるっていうのは可能かなとは思うんですけど、ブレイクダンスの要素を取り入れて、それが点数に反映されるかっていうとまた別問題なんですよ。

レペゼン:
オリジナルを作っても、それを点数化されないことがある?

三船陸:
そうですね。
良い方向に点数として反映してくれる審判ももちろんいらっしゃるんですけど、基本的にはやっぱり武術っていう文化が根底にありますので、そこをぶらしてはいけないのかなっていう風にも思いますね。

レペゼン:
確かに。

三船陸:
ただやはりヒップホップは好きなので、大会とは別のところでコラボしたいなと考えています。

レペゼン:
別のところと言うと?

三船陸:
実は今、弟の仁と一緒に武術太極拳のPVを作りたいなって話をしてて。
仁も太極拳選手でヒップホップが好きなので。
それで今Ramzaさんに楽曲制作をお願いしているところなんです。

レペゼン:
最高じゃないですか!

三船陸:
本当に私自身も夢のような話で、めちゃくちゃ嬉しいです。

レペゼン:
それは自分でRamzaさんにアタックしたんですか?

三船陸:
そうですね。
社会人になってから、人に自分から営業に行くのは自然にできるようになりました笑

レペゼン:
良いですねー。
PVの公開を楽しみにしております!

三船陸:
ありがとうございます!

三船さんが初めて今ハマっている曲は「RAGA feat. 鎮座DOPENESS (Prod by Ramza)」 8月23日UP予定の第4回では落ち込んだ時に聴く曲を伺います。お楽しみに!

プロフィール

  • 三船陸(みふね・りく)

    三船陸(みふね・りく)

    武術太極拳選手。福岡県出身。父親が運営・コーチを行っているチーム「青藍拳社」にて幼少期から武術太極拳に触れ、高校生から選手として本格的にトレーニングを開始。現在は東京へ活動拠点を移し、バリュエンスホールディングス株式会社へ就職。同社の新卒デュアルキャリアアスリートとして活動中。