番外編 UK Big Beat 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.75

ヒップホップの歌詞からストリートで使える英語を学ぼう

ライター:TARO

今回紹介するスラング

番外編

UK Big Beat 特集
紹介アーティスト
The Chemical Brothers, Basement Jaxx, Fatboy Slim
番外編 UK Big Beat 特集|ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.75
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WHAT’S UP,  GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」 Vol.75の今回は「UK Big Beat 特集」。

「ビッグ・ビート」とは90年代のイギリス音楽業界で使われ始めた用語で、重いブレイクブーツとエレクトロ・サウンドをミックスしたビートのこと。90年代後半から2000年代前半にかけて世界的なムーヴメントを巻き起こしたジャンルであり、特にイギリス出身のビートメイカー達が作ったビッグ・ビートは爆発的な人気を博したんだ。今回はそんなUK ビッグ・ビートを代表するビートメイカー達を紹介していくぜ!

まず紹介するのはビッグビートと言えばこの人たちは外せない、ビッグ・ビートのパイオニアとして90年代から2000年代にかけて世界の音楽シーンを席巻したEd(エド)とTom(トム)による2人組「The Chemical Brothers(ザ・ケミカル・ブラザーズ)」。「UK Big Beat特集」の1発目はレジェンド・グループ、ザ・ケミカル・ブラザーズからグラミー賞受賞曲「Block Rockin’ Beats」!

①The Chemical Brothers「Block Rockin’ Beats(1997)」

Back with another one of those block rockin’ beats.
「隣近所をロックするビートと共に帰ってきたぜ!」

ついついブレイクダンスのステップを踏みたくなるノリノリなビート。曲中でリピートされる”Back with another one of those block rockin’ beats(君の耳をロックする激ヤバビートと共に帰ってきたぜ)”のリリックは80年代から90年代にかけて活躍したギャングスタ・ラップのパイオニア Schoolly Dの「Gucci Again(1989)」のサンプリング。渋すぎるサンプリングをこんなアップテンポなダンス・チューンに仕上げてしまうザ・ケミカル・ブラザーズ。さすがだぜ。

続いて紹介するのは、Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)。Simon(サイモン)とFelix(フェリックス)による2人組だ。元々ニューヨークやシカゴのハウス・ミュージックをベースとした音楽を作っていたサイモンが友達を介して出会ったのが同じくハウス・ミュージック好きだったフェリックス。音楽の好みで意気投合した2人が結成したのがベースメント・ジャックスだ。

実は結成当初のコンビ名は” Underground Oasis(アンダーグラウンド・オアシス)“ だったという彼ら。当時、フェリックスには音楽業界で働いている友達がいて、” Oasis(オアシス) ”をつけると、UKのレジェンド・ロックバンド ” Oasis “ と被っちゃういうアドバイスをくれて、Basement Jaxx(ベースメント・ジャックス)になったんだって。今回はそんな彼らのアルバム「Rooty(2001)」から大ヒット曲「Do Your Thing」を紹介!

②Basement Jaxx「Do Your Thing(2001)」

I don’t need no tv, I don’t need no news. All I need is a bumpin beat to bump away my blues. I don’t give a damn what the people say. I’m gonna do it, gonna do it my way. Gonna let it all out an do my thing.
「TVなんかいらない。ニュースもいらない。必要なのは私の憂鬱をぶっ飛ばしてくれるアゲアゲなビート。他人が言うことなんて気にしないやるって言ったらやるの、私のやり方でね。全部出し切って、私のやり方でやるの」

曲はもちろん最高にアゲアゲなんだけど、実はリリックもイケてる一曲。TVとかニュースとかややこしいものはいらない。必要なのはアゲアゲなビートだけ。それこそが ” blues(憂鬱)”を吹き飛ばしてくれるものだと。

間違いないぜ!

「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」、「UK Big Beat 特集」のラストを飾るのはやはりこの人、Fatboy Slim(ファットボーイ・スリム)。80年代から現在までダンス・ミュージック・シーンのトップを走り続けるカリスマ中のカリスマだ。今回はそんなファットボーイ・スリムの名盤「You’ve Come a Long Way, Baby(1998)」から大ヒット曲「「The Rockafeller Skank」をチェキ!

③Fatboy Slim「The Rockafeller Skank(1998)」

Right about now, the funk soul brother. Check it out now, the funk soul brother.
「とりあえず、ファンク・ソウル・ブラザーだろ。チェックしときな。ファンク・ソウル・ブラザーを。」

日本では某有名スポーツ番組内の月曜日恒例サッカーコーナーのBGMとしてお馴染み?の一曲。リリースから20年以上経った今でもパーティーシーンでかかればフロアがブチ上がること間違いなしだ。

今回紹介したビッグ・ビートのムーヴメントを作ったアーティスト達は「FUJI ROCK FESTIVAL」や「EDC」などのフェスで来日することも多い。少し気が早いけど、来年のフェス・シーズンに向けてEDMだけじゃなく、ビッグ・ビート系のアーティストの楽曲をチェックしておけば、今までよりもさらにフェスを楽しむことができるかも?

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