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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.322の今回取り上げる英単語は「stylish(スタイリッシュ)」。「おしゃれな」といった意味で使われる言葉だ。
今回も間違いないパンチラインをかます、USラッパーたちのリリックから“stylish”の使い方をチェックしていこう!
まず取り上げるのは、Armani White(アルマーニ・ホワイト)の「BILLIE EILISH.」!
Armani White「BILLIE EILISH.(2022)」
Mile high, run that shit back, bitch, I’m stylish
Glock tucked, big t-shirt, Billie Eilishアガってる、やり直せよ、ビッチ、オレはスタイリッシュ
隠し持つグロック、ビッグ・Tシャツ、ビリー・アイリッシュ
世界のカルチャー・アイコン、ビリー・アイリッシュをテーマに、“stylish ”と“ Billie Eilish ”でライミングしたキャッチーで中毒性の高い一曲。
ビリー・アイリッシュのファッションの特徴といえばやっぱりビッグ・Tシャツ。そしてビッグ・Tシャツは2000年代のヒップホップファッションの象徴的なアイテムでもある。
その共通点をうまく使い、ビッグ・Tシャツの中にグロック(銃)を隠し持つというサグなラインと、自分がスタイリッシュ(おしゃれ)であるというラインをテクニカルに組み合わせたライミングだね。
続いて紹介するのはFuture(フューチャー)と Lil Uzi Vert(リル・ウジ・ヴァート)の「She Never Been to Pluto」!
Future & Lil Uzi Vert「She Never Been to Pluto(2020)」
Started out runnin’ with the goonies,
now I got no stylist, a nigga stylish
Should’ve put your bitch in the boonies where you can’t find her,グーニーズと走り回ってたあの頃
オレは今やスタイリストもいらないくらい、スタイリッシュなやつ
お前の女をど田舎においておくべきだったな、見つからないようにな
USヒップホップシーンのファッショニスタ、フューチャーのリリック。
“goonies(グーニーズ)”は「連れ、友達」といった意味のスラング。“boonies(ブーニーズ)”は「田舎、辺鄙なところ」といった意味の言葉だ。
ラッパーとして成り上がったフューチャーは今はスタイリストもいらないぐらい超スタイリッシュなファッションに身をつつむ。そんな彼は女性にももちろんモテモテ。
田舎から出てきた君の彼女もついフューチャーに夢中になっちゃうから、田舎に住まわせてた方が安心だぜって感じだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」Vol.322のラストを飾るのはMac Miller(マック・ミラー)の「Skin」!
Mac Miller「Skin(2016)」
You hide your skin like ya shy or did somethin’ wrong
You stylish when you got nothin’ on, yeah
And all I do is make these fuckin’ songs
So, finally, I made a fuckin’ song君は自分の肌を隠す、恥ずかしがって、何か悪いことでもしたみたいに
君はスタイリッシュ、何も身に着けていない時に特にね
オレがやることは、イケてる曲を作ることだけ
だから、今やっと、クソイケてる曲を作ることができたんだ
素敵やん。マック・ミラーは自分の彼女に対して、君は何も身につけなくても素敵だよって語りかけてる感じだね。そんなマックがやるべきことは当然曲を作ること。
そして彼女への思いを込めたイケてる曲を作ることができたってわけだね。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。