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WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.340の今回取り上げる表現は「64(シックス・フォー)」。ラッパーたちのMVによく登場する1964年式のシボレー・インパラのことだ。今回もUSラップのリリックから「64」の使われ方をチェックしていこう!
まずはEazy-E(イージー・E)の「Boyz-N-Tha Hood (G-Mix)」!
Eazy-E「Boyz-N-Tha Hood (G-Mix)(1993)」
Cruisin’ down the street in my ’64
Jockin’ the freaks, clockin’ the doughストリートをクルージング、乗りこなすシックス・フォー
変態ギャルたちを可愛がり、稼ぎ出すドウ
イージー・Eのアイコニックなライン。
“64(シックス・フォー)”と“dough(ドウ:現ナマ、キャッシュ)”のライミングをかっこいいよね。
ドラッグ・ディーラーとしてLAのストリートで実際に64を乗り回していたイージーだからこその説得力のあるリリックだ。
続いてはGeto Boys(ゲトー・ボーイズ)の「Damn It Feels Good to Be a Gangsta」!
Geto Boys「Damn It Feels Good to Be a Gangsta(1992)」
Riding around town in a drop-top Benz,
hitting switches in my black ’64ドロップ・トップのベンツで街中を走り回り
黒のシックス・フォーでハイドロをかます
ゲトー・ボーイズからBushwick Bill(ブシュウィック・ビル)のリリック。“drop-top(ドロップ・トップ)”とはオープンカーのこと。実はオープンカーは和製英語で、実際は “drop top ” もしくは“ convertible”と言うんだ。そしてさらに “hitting switches”はアメ車をホップさせるハイドロと呼ばれる技を意味するスラング。つまりビルは普通にストリートを流したい時はベンツ、ハイドロでかましたい時は64年式のシボレーインパラを使ってるってわけだね。
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャー TAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン?」。Vol.340のラストを飾るのはやはり“64”と言えばこの人、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)の「Beautiful」!
Snoop Dogg「Beautiful ft. Pharrell Williams(2002)」
We just blow dro and keep the flow movin’
In a ’64, me and baby boo cruisin’オレたちはドローを吹かせて、フローを動かす
シックス・フォーで、オレとベイビーでクルージング
“dro(ドロー)”は「マリファナ、ウィード」を意味するスラング。
つまりスヌープはウィードを吸いながら“ baby boo(可愛い子ちゃん)”とシボレー・インパラで街を流してるってこと。まさにザ・ウェスト・コーストって感じだぜ。
【歌詞出典元】Genius
*訳は全て意訳です。
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〜を魅了する

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葉巻
