目 次
WHAT’S UP, GUYS!
ヒップホップ好きイングリッシュティーチャーTAROが送る「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.27」。今回とりあげる単語は「rock:~を揺り動かす、~を楽しませる、盛り上げる」。早速チェックしていこう!
トップバッターは毎度お馴染みパンチラインマスター、EMINEM兄さん!かましちゃってください!
①Eminem 「Without Me( 2002)」
A little bit of weed mixed with some hard liquor. Some vodka that’ll jump start my heart quicker. Than a shock when I get shocked at the hospital. By the doctor when I’m not co-operating. When I’m rocking the table while he’s operating (Hey!).
「Weedとハードなリキュールの混ぜ物。ウォッカと飲めば、速攻でオレの心臓。病院で受ける電気ショックよりも早く振動。担当は例のドクター。オレは協力的じゃねぇんだ。あいつがオペしてる間、テーブルを揺り動かしてやったよ。」
世界に衝撃を与えた怒涛のライミング。ちなみにこのバースで出てくる「the doctor:例のドクター」はDr.Dre先生を連想させる。エミネムの名曲「My Name Is (1999)」のMV中で、拘束衣にグルグル巻きにされて暴れているエミネムを白衣を着たDr.Dreが診察しているという場面はあまりにも有名。ここでの「the doctor」をDr.Dreとするなら、「while he’s operating :あいつがオペしてる間」というのは「ドレが曲作りをしている間」という意味になる。ということは「when I’m rocking the table:テーブルを揺り動かしてやったよ」というのは「ターンテーブルを揺れ動かしてやったよ」と捉える事もできる。
つまり、
「By the doctor when I’m not co-operating. When I’m rocking the table while he’s operating.」
のリリックは「あのドクタードレにもオレは制御不能あいつが曲作りしてる間、ターンテーブルが揺れるほど、かましてやったぜ」という意味にも取れるのだ!!うーむ、深い!!
続いては、ギャングスタラップの父、レペゼンコンプトン、Eazy-morherfuckin’-Eee!!
②Eazy-E「 Boyz-N-Tha Hood (G-Mix)(1993)」
They greet me with a 40 and I start drinking. And from the 8-ball my breath start stinking. Left to get my girl to rock that body. Before I left I hit the Bacardi.
「オレに挨拶する時の手土産なら40、速攻で飲み始める。8-ballがオレの息から匂い始める。女をゲットしに行く、ロックするのはあのボディ。立ち去る前、一杯飲むのはバカルディ。」
「40」とは40オンス(1183ミリリットル)入りの Olde English モルトリカーの事。 アルコール度数が約8%あることから「8-ball」とも言われるんだ。酔っ払ったEazyがゲットしに行くのはレイディ。ロックするのはそのボディ。 立ち去る前に、もう一杯あおるのはバカルディだと。くぅぅ…。ギャングスタ!!カッコイイぜ!!
「ラップで使われてるスラングの意味、ユナーミーン? Vol.27」トリを飾るのは、ラップヒストリーにおけるレジェンドオブレジェンド、Public Enemy!
③Public Enemy「Don’t Believe the Hype(1988)」
I’m not a hooligan, I rock the party and Clear all the madness, I’m not a racist. Preach to teach to all (‘Cause, some, they never had this). Number one, not born to run, about the gun. I wasn’t licensed to have one.
「オレはフーリガンじゃねぇし、パーティをロックしてるだけ。そして狂気を抑えようとしてるのさ。レイシストじゃねぇよ。みんなに事実を教えるために説法してるのさ。(なぜって、みんな今までそういう機会がなかったからな)ナンバーワンだけど、銃のせいで逃げるために生まれたわけじゃねぇから。そもそもライセンス、持ってねぇから」
最高です。最高なんです、このメッセージ性。タイトル「Don’t Believe the Hype」の意味は「デタラメを信じるな」メディアが流す嘘の情報に惑わされずに、真実を見極めろという意味だね。でもChuck Dが言ってるのは自分は大衆を扇動するようなフーリガンじゃないと( I’m not a hooligan)。ただパーティをロックしてるだけだと(I rock the party and)。この” hooligan “と “ party and “の踏み方もクソかっこいいぜ。
そしてナンバー1(Number one)だけど、逃げるため(to run)に生まれてきたわけじゃねぇ、そもそも銃のライセンスねぇから(I wasn’t licensed to have one)のリリックのまとめ方ときたら、もう半端じゃねぇす。さすがレジェンドオブレジェンド、ヘッズの心をがっちり ” Rock “ してるぜ!!
RESPECT FOR ALL RAPPERS!
TARO
訳は全て意訳です。
索引:Genius https://genius.com/
ラップの歌詞にでてくるようなイケてる英語を学びたいヘッズのみんなは日本で1番HIPでHOPな英語学習アプリ「JUICE」をゲットだ!!
日本で1番HIPでHOPな英語学習アプリ「JUICE」
日本のストリートをレペゼンしよう。